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第1部 ≪人事行政の動き≫

第1章 人事行政この1年の主な動き

I 人材確保施策の進展

1 採用試験申込者の急増等


平成6年度は、長引く不況のため、民間企業が新規採用に対して引き続き抑制の方針をとったことから、大学、短大、高校のいずれにおいても新規卒業者に対する求人倍率が近年の最低の水準となり、かつてないような買い手市場となった。

こうした雇用情勢の悪化や就職に対する学生の安定志向の高まりなどにより、公務員試験の申込者数は、I種試験・II種試験・III種試験をはじめすべての試験で大幅に増加し、その総数は32万人を超えた。申込者数が30万人を超えたのは12年ぶりのことであり、昭和50年代前半のピーク時に次ぐ高い水準となった。中でも、平成6年度における雇用環境が女子学生に対し特に厳しい状況であったことから、女性の申込者数の増加が著しく、大学卒業程度の試験では申込者全体に占める女性の割合は29.9%と過去最高となった。

高校卒業程度の試験であるIII種試験においては、新規高校卒業者の就職希望者の減少、民間の採用手控え等の影響による大学卒業者等の大量進出により、申込者及び合格者に占める高校卒業者等(卒業者及び卒業見込者)の割合は、いずれも大幅に減少し過去最低となった。一方、大学卒業者等の割合は、前年度を大きく上回り、高学歴化が一段と進行した。


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