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第1部 人事行政の動き

第1章 人事行政この1年の主な動き

I 人材の確保

1 採用試験の実施状況


平成8年度の雇用情勢は、完全失業率が高水準で推移するなど厳しい状況が続いたが、経済情勢には明るさがみえ民間企業の新規採用の意欲も若干回復の兆しがみられた。一方、若年人口の減少により公務員試験の受験年齢層の絶対数は減少してきている。

このような中で平成8年度に実施した公務員試験の申込者の総数は、前年度に比べ11.0%減の291,705人となり、バブル経済崩壊により始まった申込者の増加傾向は終了した。試験別では、I種試験においては申込者は前年度を上回ったが、III種試験においては若年人口の減少等の影響により減少し、前年度を約2万6千人下回った。なお、女性の申込者は、I種試験において引き続き増加し、11,588人で、I種申込者に占める割合も25.6%と過去最高となった。

一方、合格者についてみると、女性の社会進出、大学進学率の上昇に伴い、公務員試験においても女性の合格者割合は、増加の傾向を示しているが、平成8年度においてはI種試験で過去最高の15.1%、II種試験では25.5%、III種試験では41.5%を占めた。特にI種試験においては合格者数でも239人と過去最高となった。女性合格者の増加に伴い、ここ数年、女性の採用が徐々に増加する傾向にあり、また、上位の役職に就く女性も増加してきているが、人事院としては、各省庁に対し、女性のより一層の採用と積極的な活用について引き続き要請した。

また、人事院は、障害者の雇用拡大に資する等の観点から平成3年度よりI種試験及びII種試験の行政区分において点字受験を導入したが、平成8年度II種試験行政北海道地域において初めて最終合格者が誕生した。

なお、I種試験の合格者数については、政府において平成9年度採用者数を前年度に比し1割縮減することとした(平成8年7月30日閣議決定)ことも考慮して、前年度から53人減少の1,583人とした。

表1 I種試験合格者に占める女性の割合



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