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第1編 《人事行政》

【第3部】 平成20年度業務状況

第1章 職員の任用

第1節 採用試験

4 実施状況

(1) 概況

平成20年度に実施した採用試験の状況は、表1−1のとおりである。

Ⅰ種試験は、対象となる官職に必要とされる専門知識等に応じて13の区分試験に分けて実施している。同様にⅡ種試験は11、労働基準監督官採用試験及び法務教官採用試験は2、Ⅲ種試験は6、刑務官採用試験は2、航空保安大学校学生採用試験は3、海上保安学校学生採用試験は4の区分試験に分けて、それぞれ実施している。(資料1-2,1-3,1-4,1-5,1-6,1-7,1-8,1-9

さらにⅡ種試験のうち「行政」区分、Ⅲ種試験のうち「林業」以外の5の区分試験及び刑務官採用試験については、合格者の地域的偏在を防ぎ、全国各地に所在する官署の採用に応じられるようにするため、地域別の試験に分けて実施している。

人事院及び外務省の実施する全試験の申込者総数は110,043人で、前年度に比べ16,410人(13.0%)の減少となった。大学卒業等程度の試験では78,709人で5,141人(6.1%)の減少、高等学校卒業程度の試験では31,334人で11,269人(26.5%)の減少となっている。全試験の平成元年度以降の申込者数の推移をみると、平成7年度をピークとして減少に転じ、平成11年度には前年度に比べ16.4%の大幅な増加となったものの、翌年度から減少に転じていた。平成15年度は日本郵政公社の採用試験(平成15年度から平成18年度まで実施。平成19年10月日本郵政公社民営化により廃止。)が新設されたこともあって、大幅に増加したが、平成16年度以降再び減少に転じている。(図1−1)

[図1-1]国家公務員採用試験申込者数の推移

人事院及び外務省の実施する全試験の合格者総数は15,148人で1,604人(11.8%)の増加となった。また、申込者数の合格者数に対する倍率は、表1−1のとおりであり、大学卒業等程度の試験が7.9倍で前年度(9.1倍)に比べ1.2ポイント低く、高等学校卒業程度の試験は6.1倍で前年度(9.8倍)に比べ3.7ポイント低くなった。

(2) 試験の種類別の状況

人事院が試験機関として実施するⅠ種試験、Ⅱ種試験及びⅢ種試験における特徴的な事項は、次のとおりである。

ア Ⅰ種試験
[図1-2]国家公務員採用Ⅰ種試験の系統別申込者数の推移
[表1-2]国家公務員採用Ⅰ種試験合格者の国・公・私立別出身大学数の推移
イ Ⅱ種試験 ウ Ⅲ種試験 エ 点字による試験等の実施結果

Ⅰ種試験及びⅡ種試験の「行政」区分については、点字試験を行っている。また、視覚障害の程度によって、Ⅰ種試験、Ⅱ種試験、Ⅲ種試験、国税専門官採用試験及び気象大学校学生採用試験については、拡大文字による試験、解答時間の延長等の措置を講じている。

平成20年度においては、点字試験の申込者はなく(前年度はⅠ種試験1名)、拡大文字試験及び試験時間延長措置による試験の申込者は、Ⅰ種試験2人(前年度1人)、Ⅱ種試験1人(同1人)、Ⅲ種試験1人(同1人)であった。

なお、平成20年度の試験では合格者はいなかった。

(3) インターネットによる受験申込み

行政事務の効率化及び受験申込みの利便性の向上を図っていく観点から、航空管制官採用試験、航空保安大学校学生採用試験、入国警備官採用試験、皇宮護衛官採用試験、海上保安学校学生採用試験及び海上保安大学校学生採用試験について、従前の郵送等による申込方法に加え、平成16年度から順次インターネットによる受験申込みを実施している。

なお、平成20年度におけるインターネットによる受験申込者数は1,093人で、対象試験の合計申込者数(6,421人)に占める割合は17.0%で、前年度(11.0%)に比べ6.0ポイント高くなった。


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