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第1編 《人事行政》

【第1部】 人事行政この1年の主な動きと今後の課題

第1節 人材の確保・育成

4 経験者採用の拡充・国家公務員中途採用者選考試験の実施


 

人事院は、平成18年度より「経験者採用システム」を導入している。このシステムは、公務部内の育成では得られない専門性や多様な経験を有する有為の民間人材を、各府省が、年齢にかかわらず、公正に選考採用することを支援する目的で導入したものであり、人事院では、各府省と協力して、ホームページを通じた公募、能力実証などを行っている。平成21年度は9府省・15試験で利用され、着実に定着している(図1)。

行政の複雑化・高度化が進む中で、専門的な知識経験を有する民間人材の公務への採用は、益々重要となっており、人事院では、本システムの利用を各府省に積極的に働きかけるとともに、採用試験の見直しにおける位置付けについても検討を進めている。

[図1]経験者採用システムを利用した試験の申込者数の推移(試験対象者別)

また、人事院では、30〜40歳程度の者にも就職機会を提供する仕組みとして、職業経験の有無にかかわらず誰でも応募することができる国家公務員中途採用者選考試験を平成19年度より実施している。平成21年度においては、申込者数11,337人、合格者(内定者)数167人で、倍率は67.9倍であった。平成21年度の特色としては、人物面での能力検証を公正・適切に行うため、「行政事務」区分において、各府省による採用面接の前に、1次選考(筆記試験)に続く2次選考として、人事院による人物試験(集団面接)を実施した。人事院は、この選考試験による選考採用者に対して、公務員としての意識の徹底を図るとともに、中途採用に伴う不安感の解消にも資する「中途採用者選考試験採用者研修」を実施した。


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