前(節)へ 次(節)へ

第2編 《国家公務員倫理審査会の業務》

第1章 倫理の保持を図るための啓発活動等

3 倫理制度に関する意見聴取


  倫理審査会では、倫理の保持の施策の参考とするため、倫理制度や公務員倫理をめぐる諸問題について、各界から幅広く意見を聴取しており、また、各府省等における倫理法・倫理規程の運用実態、倫理法・倫理規程に対する要望等の把握にも努めている。
【仙台市】
  • □ 公務員自身が自分達を見る目と、国民が公務員を見る目との間にギャップがあるのは、一部の公務員の不祥事が報道されると、国民は公務員全てが同じだと考える傾向があるためだと思うが、それはある程度やむを得ないことであり、公務員の側が、一方では公務員自身が自分達をどう見るのか、もう一方では自分達が国民からどう見られているのかを同時に把握するという発想を持つ必要がある。
  • □ 実際に起きた不祥事を徹底的に復習してほしい。最近発覚したヤミ専従は、組織全体が関与した問題であり、学ぶべき様々な要素が含まれている。ケーススタディとして、なぜ新聞・世論から激しい批判を浴びたのかということを徹底的に検証すればいい。
  • □ 上司と部下のつながりや職場の慣習といったものに対する意識は、時代と共に変化してきており、各年代によって価値観がかなり異なってきている。倫理感も同じであり、倫理規程に対する感じ方も、我々の年代と今の若い人とでは、明らかに違うと思う。
  • □ 英国では、もう10年くらい前からパブリックスタンダードに関する委員会が置かれており、様々な公務領域における行動基準=パブリックスタンダードとは何かということについて議論され、報告が出されている。日本でも公務員の倫理について、もっと様々なところで議論 を誘発し、もっとオープンに議論する段階に来ているものと考える。
【東京都】
  • □ 倫理法が施行されてからの10年で公務員には一定の効果が出てきており、一般にも倫理法の存在がある程度浸透してきている。違反については完全に無くなった訳ではないので、公務全体で強い倫理感を持って違反を許さないという組織風土を作っていく必要がある。
  • □ 通報制度においては、寄せられた情報が冤罪なのか本当の通報なのかを判断する難しさが公務だけでなく民間にもあるが、通報制度の存在によって違反を発生させないという緊張感も生まれることから、非常に有効な制度だといえる。
  • □ 民間と公務を比較すると倫理規程には大差がない。過去の処分件数の推移を見ると、民間と比べて件数が異常に多いという印象はない。通報制度は件数が非常に少ないように思われる。
  • □ 公務員としての心構えや基本的な部分について、職員の意識を変えていくような研修を実施し、公務員倫理を更に浸透させてほしい。
  • □ 「やってはいけない」、「この通りにしなければいけない」というようなルールも最低限の倫理として必要だが、ルールの背景までさかのぼって考えることや、公務員としてどんなことをするのが最善なのかという観点から倫理の教育をする必要がある。
[図1]国家公務員の倫理感について、現在、どのような印象をお持ちですか。国家公務員全体と幹部職員のそれぞれについてお答えください。
[図2]倫理規程で定められている行為規制の内容全般について、どのように思いますか。
[図3]国家公務員の倫理保持の現状を踏まえると、現在、国家公務員の姿勢として、不足している、あるいは更に求められると思うものは何ですか。必要だと思う順に3つ以内でお選びください(複数回答)。
[図4]部下(組織)の倫理の保持に対するこれまでのあなたの取組姿勢は次のどちらに当てはまると思いますか。
[図5]あなたは、部下(組織)の倫理意識を高め、不祥事を防止するために、日頃どのようなことを行っていますか。行っているものをすべてお選びください(複数回答)。
[図6]最後に公務員倫理に関する研修、説明会、講演会等に参加してからどのくらいの期間が経過していますか。
[図7]通報制度の効果についてどのように考えますか。3つ以内でお選びください(複数回答)。

前(節)へ 次(節)へ
© National Personnel Authority