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第2編 《国家公務員倫理審査会の業務》

第4章 公務員倫理をめぐる状況と今後の課題


  平成12年4月に倫理法・倫理規程が全面施行されてから、10年が経過し、現在では、倫理法・倫理規程は、国家公務員が遵守すべきルールとしておおむね定着してきている。しかしながら、倫理法等違反により処分等を受けた者の数は、平成21年度は前年度比で大きく減少したものの、平成22年度は再び増加に転じるなど、いまだ倫理法の精神が全ての公務員に浸透したとは言い難い状況にある。
  一方、この10年の間に、社会情勢の変化や国民の価値観の変化が急速に進み、行政や企業に対する社会の視線が格段に厳しくなってきている。民間においては、リコール隠し、食品偽装などが厳しい社会的批判を浴びることとなり、その結果、近年では、企業自身が企業倫理、コンプライアンス、CSRなどといった課題に積極的に取り組むようになっている。このように、今や官民を問わず職業倫理の重要性はより一層高まってきているといえる。
  このような中、倫理審査会では、昨年の倫理法制定10年を機に次の三つの課題を掲げ、その実現に向けて取組を進めている。   倫理審査会は、昨年の倫理法制定10年を経て、倫理法・倫理規程の遵守に留まらず、より広い意味での公務員倫理を高揚させるための取組を更に進めるなど、新たな一歩を踏み出したところであり、これからも、公務に対する国民の信頼を確保するという倫理法の目的の達成に向けて、努力していく所存である。
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