前(節)へ 次(節)へ

第1編 《人事行政》

【第2部】 公務員給与の決定過程 〜諸外国の実態と我が国の課題〜

第1章 諸外国の実態

第2節 イギリス

コラム イギリスにおける年金改革とストライキの状況

イギリスにおける年金改革とストライキの状況

年金掛金の増加、年金支給額算定方式の変更及び支給開始年齢の引上げを柱とした政府の年金改革案に対し、複数の労働組合が、2011年に合同で大規模なストライキを決行した。2011年6月には、10万人超の国家公務員を含む約75万人がストライキに参加し、1万校以上の学校で閉校等の影響があったほか、ジョブセンターや裁判所等は業務量を減らして開所する等の影響が出た。さらに、11月30日、過去30年間で最大規模とされるストライキが決行された。約15万人の国家公務員を含め、最大で200万人が参加したとされている。国境警備局では、テロ対策を緩めるわけにはいかないにもかかわらず、パスポートチェック業務に当たる職員が不足することが予想されたため、有志の職員を同業務に配置するとともに、本省幹部職員もパスポートチェック業務を行う事態となった。このような2度の大規模ストライキは、政府との対話期限の延長や政府側譲歩案の提示につながったと言える。


前(節)へ 次(節)へ
©National Personnel Authority