前(節)へ 次(節)へ

第1編 《人事行政》

【第3部】 平成23年度業務状況

第1章 職員の任免

第3節 任用状況等

1 採用状況

職員の採用は、公開平等の競争試験によることが原則である。採用試験に合格した者は、採用試験ごとに作成される採用候補者名簿(以下「名簿」という。)に記載される。採用に当たっては、人事院が、任命権者の求めに応じ、名簿を示し、各府省等の任命権者は、名簿に記載された者の中から面接を行い、その結果を考慮して採用(以下「試験採用」という。)することとなる。

教育職、医療職のように採用試験を実施していない官職及び原則として競争試験により採用することとされている官職のうち特別な知識、技術等を必要とする官職等については、競争試験以外の能力の実証に基づく試験の方法である選考による採用(以下「選考採用」という。)が行われている。

(1)採用候補者名簿からの採用
表1−5 採用候補者名簿からの採用等の状況
ア Ⅰ種試験名簿からの採用状況

Ⅰ種試験の名簿は3年間有効であり、旧年度名簿からの採用を含めた採用者数は487人で、前年度に比べ117人減少しており、平成24年3月31日現在における残存者数は137人となっている。残存者の中には、大学院修士課程等への進学等のため採用希望時期の延期を申し出ている者も多く含まれている(表1−5表1−6)。

表1−6 国家公務員採用Ⅰ種試験の年度別学歴別の合格者数及び採用者数
イ Ⅱ種試験及びⅢ種試験名簿からの採用状況

Ⅱ種試験名簿からの採用者数は1,624人で、前年度に比べ398人減少し、Ⅲ種試験名簿からの採用者数は718人で、前年度に比べ266人減少している(表1−5)。

(2)採用試験に準ずる試験による採用

特許庁で採用する意匠学や農林水産省及び厚生労働省で採用する獣医学等の専門的知識又は技術を必要とする官職については、採用予定数が少ないこと等から正規の試験は行っていないが、選考の一形態として「正規の試験に準ずる試験」を行っている。試験の内容及び方法は、正規の試験とほぼ同様であり、人事院は、教養試験問題の提供、専門試験問題の作成指導等の援助を行っている。

平成23年度においては、「Ⅰ種試験に準ずる試験」として意匠学及び獣医学の2区分、「Ⅱ種試験に準ずる試験」として畜産及び造船工学の2区分について実施した。

なお、平成22年度に実施した「Ⅰ種試験に準ずる試験」により採用された者は19人、「Ⅱ種試験に準ずる試験」により採用された者は20人となっている(資料1−16)。

(3)一般職の国家公務員の任用状況調査による採用状況(平成22年度)

職員の任用状況の実態を把握し、任用施策等の検討に資するため、毎年「一般職の国家公務員の任用状況調査」(以下「任用状況調査」という。)を実施している。本調査によれば、平成22年度における採用者総数は、19,020人(男性11,836人、女性7,184人)であり、平成21年度に比べ1,205人減少(男性728人減少、女性477人減少)している。採用者総数のうち、試験採用者は6,722人、選考採用者は12,298人(うち特別職職員、地方公務員、非特定独立行政法人職員、国立大学法人職員及び公庫、公団又は事業団等職員(特・地・公等)からの人事交流による採用は4,023人)となっている(図1−3)。

なお、特定独立行政法人では選考採用者が多いが、これは、国立病院機構の医療職などにおいては、その職の性格上、採用試験になじまない場合が多いほか、離職者も多いこともあり、欠員補充を逐次行わなければならないこと等によるものである。

図1−3 職員の採用状況(平成22年度)

最近5年間の採用者総数を男女別構成比でみると、女性の割合はおおむね30%台後半で推移しており、平成22年度は37.8%である(図1−4)。

図1−4 最近5年間の採用者の男女別構成比

試験採用者を採用試験の種類別でみると、Ⅰ種試験による者は604人(試験採用者全体の9.0%)、Ⅱ種試験及びこれに相当する試験による者は2,619人(同39.0%)、Ⅲ種試験及びこれに相当する試験による者は2,487人(同37.0%)、国税専門官採用試験及び労働基準監督官採用試験による者は1,012人(同15.1%)となっている。給与法適用職員についてみると、試験採用者は6,446人となる(資料1−17)。

(注)このほか、平成22年度に実施した採用試験の結果に基づき作成された名簿(海上保安学校学生(特別)名簿については平成23年度に作成されたもの)からの採用状況は表1−5のとおりである。


前(節)へ 次(節)へ
©National Personnel Authority