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第1編 《人事行政》

【第3部】平成25年度業務状況

第1章 職員の任免

第3節 任用状況等

1 平成25年度における採用状況

職員の採用は、公開平等の競争試験によることが原則である。採用試験に合格した者は、採用試験ごとに作成される採用候補者名簿(以下「名簿」という。)に記載される。採用に当たっては、人事院が、任命権者の求めに応じ、名簿を示し、各府省等の任命権者は、名簿に記載された者の中から面接を行い、その結果を考慮して採用(以下「試験採用」という。)することとなる。平成25年度中の名簿からの採用は、その大半が平成24年度に実施した採用試験の結果に基づき作成された名簿から行われている。

他方、教育職、医療職のように採用試験を実施していない官職及び原則として競争試験により採用することとされている官職のうち特別な知識、技術等を必要とする官職等については、競争試験以外の能力の実証に基づく試験の方法である選考による採用(以下「選考採用」という。)が行われている。

(1) 採用候補者名簿からの採用

表1-3 採用候補者名簿からの採用等の状況

ア 総合職試験名簿等からの採用状況

総合職試験(院卒者試験及び大卒程度試験)の名簿は、従来のⅠ種試験同様3年間有効であり、総合職試験(院卒者試験及び大卒程度試験)からの平成25年度の採用者数は381人となっている。また、Ⅰ種試験名簿からの平成25年度の採用者数は87人となっている。平成25年度における、総合職試験からの採用者数及びⅠ種試験名簿からの採用者数の合計は468人であり、平成24年度における平成23年度Ⅰ種試験からの採用者数の549人と比べ、81人減少している。これは平成23年度から国家公務員の新規採用抑制が行われたことによる影響があると考えられる。なお、「国家公務員の新規採用の方針について」(平成25年3月26日閣議決定)により、平成26年度の新規採用については、採用上限値を定める方式は廃止された。また、平成26年3月31日現在における名簿残存者数は、総合職試験190人、Ⅰ種試験21人の計211人となっている。残存者の中には、大学院修士課程等への進学等のため採用希望時期の延期を申し出ている者が多く含まれている(表1−3表1−4)。

表1-4 国家公務員採用Ⅰ種試験及び国家公務員採用総合職試験の年度別、学歴別の合格者数及び採用者数

イ 一般職試験名簿等からの採用状況

一般職試験(大卒程度試験)名簿からの採用者数は970人(なお、平成24年度における平成23年度Ⅱ種試験名簿からの採用者と比べると749人減少)、一般職試験(高卒者試験)名簿からの採用者数は305人(平成24年度における平成23年度Ⅲ種試験名簿(税務区分を除く。)からの採用者数と比べると100人減少)となっている(表1−3)。採用者数が減少した背景は、平成25年度の新規採用者についても、平成24年度と同様、各府省の採用上限値が定められたことによる影響があると考えられる。

平成24年度からの試験制度の見直しにより、一般職試験(大卒程度試験)名簿の有効期間は、同試験の合格後、大学院への進学等を経て採用されることも可能となるよう、総合職試験と同様に3年間とされた。平成26年3月31日現在における残存者数は20人となっている。残存者の中には、大学院修士課程等への進学等のため採用希望時期の延期を申し出ている者も多く含まれている。

(2)採用試験に準ずる試験による採用

特許庁で採用する意匠学や農林水産省及び厚生労働省で採用する獣医学等の専門的知識又は技術を必要とする官職については、採用予定数が少ないこと等から正規の試験は行っていないが、選考の一形態として「正規の試験に準ずる試験」を行っている。試験の内容及び方法は、正規の試験とほぼ同様であり、人事院は、基礎能力試験問題の提供、専門試験問題の作成指導等の援助を行っている。

平成25年度においては、「総合職試験(院卒者試験)に準ずる試験」として獣医学区分、「総合職試験(大卒程度試験)に準ずる試験」として意匠学区分、「一般職試験(大卒程度試験)に準ずる試験」として畜産及び造船工学の2区分について実施した(資料1−21−1)。

なお、平成24年度に実施した「総合職試験(院卒者試験)に準ずる試験」により採用された者は12人、「総合職試験(大卒程度試験)に準ずる試験」により採用された者は1人、「一般職試験(大卒程度試験)に準ずる試験」により採用された者は7人となっている(資料1−21−2)。


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