職 員 紹 介
  
         
佐々木良祐   入江沙耶加 柳澤直樹
   
関税中央分析所第三分析室 係員   名古屋税関中部空港税関支署統括審査官(特別通関部門担当)付 審査官   関税局調査課情報係
平成22年採用 U種(化学)   平成27年採用 総合職(化学・生物・薬学)   平成28年採用 総合職(化学・生物・薬学)
  

  
佐々木良祐
 
関税中央分析所第三分析室 係員
 
平成22年採用 U種(化学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
有機化学
 
◇ 志望動機は?
 大学で学んだ化学の知識を活かすことができる仕事、人のためになる仕事をやりたいと思っていました。業務説明会で税関の説明を受けたときに、税関には分析業務があって自分の能力を活かすことができる仕事があること、徴税や品目分類など、自分の専門外ながら興味深い仕事があることから、税関を志望しました。 
 
◇ 採用後の経歴は?
 これまで、貨物の通関事務に係る部署に3年、空港で旅客の荷物検査等に係る部署に1年所属しました。分析業務については、税関で2年携わっており、関税中央分析所では現在2年目となります。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 輸入される石油製品や界面活性剤などについて、適正な税率であることを判断するための成分分析や、海外からの不正薬物等について、それが何か特定するための成分分析を主に行っております。
 関税中央分析所で分析する事案は、税関では判断できない事案が対象となるため、分析に必要な深い専門知識だけでなく化学一般の広い知識も要求されます。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 分析業務は、化学の知識が要求される場面が数多くあり、大学で学んだ化学の基礎的な知識が活かされています。また、化学品の輸入通関事務の際には、化学の知識が要求されます。化学品が適正な税率であるかを判断するために、化学の知識が活かされています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 化学の知識を持っている、というアドバンテージは、皆さんが思っているよりも大きいものです。分析業務や通関業務に限らず、他の業務でも意外なところで化学の知識が生きる場面があります。また、分析業務に従事した場合、業務に関連する学会の学会発表に参加することができます。今のトレンド等を関係者から直接聞くことができ、また学会を通じて他の研究所の人たちと交流することができます。 
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 先日、学会で自分の研究内容を発表する機会がありました。学会で発表することは税関でも多くはなく、自分のスキルアップを感じる良い機会となりました。 
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 休日は職場の友人たちと遊んだり、クラブチームでラグビーをしたり、旅行に行ったりして楽しんでおります。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 現在行っている不正薬物の分析は、幅広く、また奥深いものであるため、さらに深く探求していきたいと思っております。
  
 (平成29年12月)

  
入江沙耶加
 
名古屋税関中部空港税関支署統括審査官(特別通関部門担当)付 審査官
 
平成27年採用 総合職(化学・生物・薬学)
 
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
高分子科学(超分子相互作用を用いた物質同士の接着に関する研究)
 
◇ 志望動機は?
 学生時代に関わった様々な国籍の人との経験から、将来的に世界と関わる仕事がしたいと思っていたところ、日本の国境で活躍する税関の仕事に興味を持ちました。ヒト、モノ、カネ、情報の流れが急速に増加・国際化している昨今、貨物の輸出入を通じて、社会悪物品の取締り、関税等の徴収、更には貿易の円滑化に至るまで水際で様々な業務を行っている税関の重要性を感じ、税関職員を志しました。 
 
◇ 採用後の経歴は?
 採用後は財務省関税局に配属され、税関関連政策やEPAの締結に向けた調整・検討及び資料作成を行っていました。また、一時的にTPP対策本部へ出向し、国会対応を行ったこともありました。係員という立場ながら、幹部への説明や会議報告書の作成、国内出張等の機会をいただき、政策の立案・検討から成立までの流れを経験することができました。
 現在は、名古屋税関に出向しており、まさに国境の最前線で、輸出入貨物に係る書類審査や貨物検査等の業務を行っています。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 中部国際空港では貨物便の離発着・輸出入申告の多くが主に深夜・早朝に行われることから、迅速通関に資するため、税関の通関窓口を24時間開庁しています。そのため、現在は当直勤務をしながら、輸出入貨物の通関業務を行っています。具体的な内容としては、「適正な申告がなされているか」「輸出入してはならない貨物ではないか」等の観点から書類を審査、貨物を検査、そして関税等の徴収等を行い、貨物の輸出入を許可するという仕事です。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 税関では、国際貿易の便宜上、世界共通で各物品に定められている分類番号に基づき、輸出入品の関税率を決定したり、統計をとっているため、分類番号の決定が非常に重要となるのですが、化学品や一部の食品等の分類決定には、化学の基礎知識が不可欠です。
 また、貨物検査に使用している様々な検査機器や麻薬・覚せい剤等の同定に用いる薬品・分析機器の原理やデータの有効性等を理解できるため、通関の現場においても政策検討においても専門性が活かされていると感じます。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 税関行政においては、関税局で政策の見直しや新たな施策の検討を行うだけでなく、税関の現場で政策に基づいた運用を行うことができ、社会づくりにより直接的に関わることができるため、非常にやりがいがあります。また、通関業務だけではなく、警察のように犯則嫌疑者を追跡したり、国税庁のように輸出入を行う企業の税務調査をしたり、他国税関と技術協力を行ったり協定を結んだりと、「貨物の輸出入」という切り口を通じて幅広い業務があるのも魅力のひとつです。 
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 趣味はテニスと旅行です。先日も有休を利用して、学生時代の友人とタイに行ってきました。海外ではつい、現地の税関職員の動きを観察してしまいます(笑)
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 「税関職員の権限強化」です。税関では、「密輸阻止」と「貿易円滑化」という相反する目標を両立させるために様々な取組みを行っていますが、国際テロ情勢が厳しさを増す中、国民の安心・安全を守るためには、より深度のある審査・検査が行えるよう、税関職員の権限について検討が必要であると考えています。
  
 (平成29年12月)

  
柳澤直樹
 
関税局調査課情報係
 
平成28年採用 総合職(化学・生物・薬学)
 
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
薬学(新規化合物の抗がん作用の探求等)
 
◇ 志望動機は?
 政策の企画立案に加え、水際での取り締まりなど実際に現場で働く機会があること、国内だけでなく国際社会にも関われること、など幅広い分野で活躍できるところに魅力を感じ、さまざまな角度から社会の向上に貢献したいと思い志望しました。 
 
◇ 採用後の経歴は?
 1年目は関税の適用等のために輸入貨物の原産国を決定するためのルールである原産地規則を担当しました。
 2年目である現在は、「情報」を担当する部門に配属され、国内・海外の関係機関からの情報を収集し、それらの情報を税関での取締りに活用できるように取り組んでおります。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 基本的にはデスクワークですが、関係省庁との打ち合わせへの参加や、会議の準備や当日の対応、等々幅広い業務に対応しております(あっという間に1日が終わってしまいます)。関税局内だけでなく関係省庁とのやりとりを通じて、「情報」をいかに有効に活用できるかを考え、実際に形にしていく過程に携われることは大きなやりがいになっております。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 (自分の研究テーマが仕事に直結しているかと言われると・・・ですが)研究内容や実験を通じて身についた、さまざまな角度から物事を考えられる能力は、「情報」の分野においても企画立案の業務に活かせているのではと考えています。
 また、税関の業務において、化学品の関税分類を扱う部門があったり、関税中央分析所では実際に分析機器を用いて、さまざまな分析を行っています。さらに現在「AI」を活用した業務についても検討が進められており、幅広い分野の理系の皆さんの活躍の場があるのではと思っております。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 自分の関与している施策が現場で行われ、それによって摘発がなされた場合には、実際に「安全・安心な社会の実現」に向けて役に立てたと実感でき、大きなやりがいを感じます。また、「こうした方がより良いのでは」と情報の活用について更なる高みを目指して検討を進められることも現在の仕事の面白いところと思っております。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 案件ごとに理解を深めながら検討し、それぞれが形になることで、小さいことですが達成感を感じながら、1歩1歩成長できているのではと(個人的に)思っております。 
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 平日は忙しく、夜遅くの帰宅になることもありますが、休みの日にはゆっくりと過ごすことが出来ています。趣味の野球にも参加し、リフレッシュを図っております。オン・オフのメリハリがつけられているので、良いコンディションで仕事にも取り組めております。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 金の密輸が深刻な問題となっております。いかにして密輸を防ぐか、今後も深く考えていければと思います。
  
 (平成29年12月)