職 員 紹 介
  
         
三宅悠介   佐藤俊   大江沙知子
   
環境省 自然環境局 野生生物課 希少種保全推進室 室長補佐   環境省 環境再生・資源循環局 特定廃棄物対策担当参事官室 係員   環境省 大臣官房環境保健部 環境保健企画管理課水銀対策推進室 係員
平成20年採用 T種(農学V)   平成29年採用 一般職(物理)   平成27年採用 総合職(化学・生物・薬学)
 
         
森有希  
 
環境省中国四国地方環境事務所国立公園課 自然保護官  
平成17年採用 U種(林学)  
  

  
三宅悠介
 
環境省 自然環境局 野生生物課 希少種保全推進室 室長補佐(現在は大臣官房秘書課 課長補佐)
 
平成20年採用 T種(農学V)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
植物生態学
 
◇ 志望動機は?
 幼少期に家族で色々な山に登ったこと、大学の研究室でも研究や実習などで各地の自然を見る機会を得たことなどから、自然に携わる仕事がしたいと考えていました。
環境省は、自然を守ることを仕事とできること、全国各地、素晴らしい自然が残っている現場で働けることに魅力を感じました。 
 
◇ 採用後の経歴は?
 東京で1年間勤務した後、北海道の釧路で2年、知床国立公園の現地事務所で3年勤務し、現在はまた本省に戻ってきて希少種を担当しています。
 北海道の5年間は、世界遺産にも登録されている知床の業務を主に担当し、植生を保護するためのエゾシカ対策、歩道や登山道の管理やルート再検討、海中に投棄された漁網などの回収事業、国立公園の管理計画の改訂などに携わりました。特に現地事務所の3年間は、町役場、観光協会、漁協、自然保護団体など、様々な立場の地域の方々との調整、意見交換が重要な仕事でした。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在の希少種担当は3年目です。絶滅危惧種をまとめたレッドリストの更新、野外での捕獲や販売などを法的に規制する種の選定、動植物園等における絶滅危惧種の保存などを担当してきており、専門家、関係省庁、動植物園などと相談しながら、各種業務を進めてきました。
 最近は、法律改正の担当となっており、絶滅危惧種を保全するために、どのような法制度が望ましいのか、日々頭を悩ませています。 
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 登山道管理など、植生が直接的に関係する業務ではもちろんですが、生態学・生物学の基礎的な考え方が分かっていることは、専門家との意見交換や調査業務の設計などに役に立っていると思います。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 自然環境保全に関わる様々な仕事に携われることは大きな魅力ではないかと思います(私の場合は、シカ対策、エコツーリズム、登山道管理、海洋保全、希少種保全など)。また、若手の意見であっても尊重してもらえる職場環境のため、自らが発案・企画したものが実現することもやり甲斐に繋がります。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 特に希少種担当となってからは、業務上の必要性もあり、保全生物学や保全遺伝学などを勉強するように心がけていますので、学生時代の専門分野以外の知識も少しずつ増えてきていると感じています。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 休日は家族との時間、自分の時間が確保できています。最近は、家族で都立の公園ボランティアに登録し、田植えや農業体験などに参加しています。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 北海道以外の現地経験が無いので、他地域の国立公園管理に携わりたいです。
また、近年、増えすぎたシカ等による植生の被害が顕著となっており、学生時代の研究テーマでもあるため、シカ対策にも興味があります。
  
 (平成28年11月)

  
佐藤俊
 
環境省 環境再生・資源循環局 特定廃棄物対策担当参事官室 係員
 
平成29年採用  一般職(物理)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
物理学
 
◇ 志望動機は?
 環境省で働きたいと思った理由はシンプルで、自然が好きで、守りたいといった気持ちからです。その上で環境省の立場で福島の復興から、自然環境の保全、地球温暖化対策など、今後必要だと思う事業に積極的に取り組みたいと思いました。他にも、説明会などの場で話した職員の皆様の環境に向き合う姿勢が魅力的でした。
  
◇ 採用後の経歴は?
 私は採用1年目であり入省当日から、東日本大震災により発生した廃棄物の処理に関する事業に携わっています。具体的な業務としては、関係各所との連絡・調整など、復興を支援する業務を担当しています。日々、1年目からとても貴重な経験をさせていただいてると感じています。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
・窓口業務と担当業務
地元を含む関係部署との連絡・調整を行う窓口として、事業を動かしていくメンバーの負担を減らせるよう意識しています。また、広報などの担当業務にも取り組んでいます。
・現場とのつながり
地元の町役場や地方環境事務所の方など、外の方と連絡を取ることが多く、実際に現地に行く機会も多くいただいております。
  
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 今のところ、入ってから学ぶことが多く、専門性を活かしている実感は少ないと思っています。ただし、専門的な強みがある方は「人より一つ多く仕事を任されているのだな」とつくづく思います。その人しか出来ない仕事があるということは、とても大きな強みだと思います。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 チームプレイがうまく回るときに面白みを感じます。得意分野や仕事の進め方が人により様々ではありますが、同じ目標に向かって動いていくのは、苦労しながらも面白いところかと思います。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
・自分が主担当となって進める仕事ができたこと
地元の方に向けた広報業務を任され、どうすれば効率の良く展開ができるか、自分なりに工夫して、業務を進めることができました。業務を進めるためには、もちろん多くの人の助けが必須で、みなさんと協力して進められた点も嬉しく思いました。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 休日は友達と遊んだり飲んだり、趣味のサッカーをしたりと充実しています。(たまに一日中家でまったりもありますが。。。)
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 地球温暖化対策です。地球温暖化については、影響を感じにくく、対策を実施しても効果を実感しづらいため、一般の人が関心を持ち続けることが難しい課題だと思っています。長期的な視点で対策をするために、対策の効果をしっかりと説明し、多くの方を巻き込んで取り組む方法を考えていきたいです。
 
 (平成29年12月)

  
大江沙知子
 
環境省 大臣官房環境保健部 環境保健企画管理課水銀対策推進室 係員
 
平成27年採用 総合職(化学・生物・薬学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
生物学/環境研究
 
◇ 志望動機は?
 自然や私たちの生活のあらゆる側面に関わる環境というフィールドの大きさに加え、国際的に活動する機会が多くあることを知り、ダイナミックな仕事ができるところに魅力を感じました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 入省1年目では気候変動の国際交渉の部署で交渉官の支援をしていました。この年には直接交渉に立つことはありませんでしたが、国際的な意思決定のプロセスや交渉の裏側を勉強する貴重な期間でした。2年目からは水銀に関する水俣条約の実施に向けて、国内、国際ともに水銀対策に携わっています。3年目の9月には水俣条約の第1回締約国会議に参加し、1年目の経験を生かして現場で直接交渉に貢献できたと自負しています。
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 平成29年8月16日に施行された「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」の運用のために日々奮闘しています。この法律は水銀使用製品の製造規制や水銀と水銀化合物の貯蔵の報告などを定めています。新しい制度を導入するに当たって様々な関係者からの疑問にお答えしたり、正しく制度をご理解いただくために説明をしたりしますが、その中で自分でも日々法令への理解が深まっていくのを実感しています。一方、条約の運用ルールへの日本としてのインプットや、日本の水銀対策技術を用いた途上国への協力の方策を検討するなど国際的な仕事も引き続き行っています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 国内の水銀のフローを把握して政策に反映させるための検討を行うに当たり、水銀がどの産業のどの工程に含まれていて、どのように循環していくかを理解し、水銀量を推計するために理系の基本的な素養が生かされていると考えています。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 水俣条約は発効したばかりであり、運用のためのルールをこれから決めていくものも多くあります。水銀対策に先進的に取り組んでいる日本の技術や制度を共有することで、国際的に協調して、いかに水銀対策を実施していくかを決めるプロセスに参加できるのは大変面白いです。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 気候変動の国際交渉の部署に配属された入省1年目は、パリ協定の採択に向けて大詰めの交渉が行われている年でした。COP21に向けて、交渉官が会合に専念できるように準備を進め、直前は多忙を極めました。その苦労もあって、パリ協定が採択されて国内でも大きく報道されたのを見た時には、歴史的な成果に微力ながら貢献できたことの達成感でいっぱいになりました。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 国際会議の前や国会会期中などは忙しくなりますが、波のある仕事を理解してくれている家族に感謝しています。いつか子供に自分の仕事を誇りを持って語れることを目標に、家庭と仕事を両立させたいです。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 若手のうちに幅広い分野に携わって知識を広げるとともに、色々な角度から政策立案に貢献できるようになりたいです。
 
  (平成29年12月)

 
  
森有希
 
環境省中国四国地方環境事務所国立公園課 自然保護官
 
平成17年採用 U種(林学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
緑地生態学
 
◇ 志望動機は?
 子どもの頃から漠然と自然が好きで、気づけば林学部に入学、緑地生態学を専攻していました。社会人になっても専攻分野を活かせる仕事を希望していましたが、そもそも日本で自然に関われる仕事は少なく、また当時は不況で民間企業の募集も限られていたため、国と県の公務員試験を受験しました。
最終的に県ではなく環境省に決めたのは、つきつめて考えると自分のやりたいことは自然の保護であり、全てのキャリアを通じて何らかの形で自然保護に携われるのは環境省だと気づいたからです。実際に、国立公園の最前線で地域の人達と一緒に汗をかく仕事から、霞ヶ関で政策の企画立案や国際交渉に携わる仕事まで、幅広く様々な形で自然保護に関わることができます。また、現地事務所への官庁訪問時に感じた和気藹々とした職場の雰囲気もとても魅力に感じました。
  
◇ 採用後の経歴は?
  入省後、渡り鳥の飛来地として国際条約に登録されている「藤前干潟」で野生生物行政に従事。次に本省自然環境計画課に配属後、国立公園であり世界自然遺産でもある屋久島で3年間、国立公園の管理・運営や適切な利用のためのルールづくり等に携わりました。その後は再度本省に戻り、合法木材の利用推進や砂漠化対処に関する事業に従事し、国際会議に出席する機会も得ました。現在は、現職で国立公園の最前線に立つ自然保護官をサポートしています。
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 今の部署では、中国・四国地方にある3つの国立公園(大山隠岐、瀬戸内海、足摺宇和海)を所管しています。具体的には、国立公園内で建物や看板を立てたり、樹木を伐採したりする際に必要な許可業務や、貴重な植生群落の管理方針の検討、今後どのように当該国立公園を管理・運営していくか等の計画検討などを行っています。いずれの仕事も、国立公園の現場で働く自然保護官が仕事の最前線になります。彼らが必要とする情報を提供したり、より望ましい方法をこちらから示したり、時にはぶつかりながらもサポートしています。
現在は、日本の国立公園を訪れる外国人観光客を増やしていこうとするプロジェクトが行われており、その大山隠岐国立公園における基本計画の検討を行っています。そうした全体方針を示すような計画検討においては、現地の自然保護官と協力し、会議の運営や計画案の執筆、関係者との調整・協議等も直接行います。
現地の状況をできるだけ深く理解しながら、他地域の事例やこれまでの経験を活かして、具体的な取組に通じる計画を検討していく作業は、現地で実際に身体を動かして行う業務とはまた違った醍醐味があります。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 例えばある希少植物をどのように保護していくべきかを検討する際には、学生時代に学んだことがダイレクトに役立っています。ただ、そうした機会は常にあるわけではありません。それよりも、大学院での研究生活を通して身についた科学的な考え方、あるいは論理的な思考がどのような業務においても役立っていると実感しています。 
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 現在3歳になる娘は0歳から保育園に通っています。乳児の頃、粉ミルクを受け付けない子だったのですが、1歳までに1日2回取得できる保育時間を活用し、冷凍母乳を届けることができました。また、入園当初は急な発熱などもしょっちゅうでしたが、上司も先輩や同僚も育児を応援してくださり、仕事の面でもサポートしてくださいました。仕事と育児との両立では、異動が1つのネックではありますが、私の場合は出産後まだ異動はなく、充実した制度と職場の皆様のご理解のおかげで困ることなく過ごせています。
 
 (平成28年12月)