職 員 紹 介
  
         
佐々木貴洋   間宮弘晃   小林弦太
   
厚生労働省 年金局   厚生労働省 医政局 経済課   厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 化学物質対策課 中央労働衛生専門官
平成21年採用 T種   平成21年採用 T種(理工W)   平成18年採用 T種(理工W)
 
         
岡田純子    
   
厚生労働省 職業安定局 雇用開発部 障害者雇用対策課 課長補佐    
平成17年採用 T種(人間科学T)    
  

  
佐々木貴洋
 
厚生労働省 年金局
 
平成21年採用 T種
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
数学
 
◇ 志望動機は?
 大学院まで数学や理論物理を専攻していましたが、今後の職業人生でも学んできた知識を活用でき、社会に貢献できる仕事に就ければと考えていました。
そんな中で、厚生労働書の数理職員が年金、医療保険、労働、統計など幅広い業務を経験できることを知り志望しました。 
 
◇ 採用後の経歴は?
 4つの部署を経験しました。
 一つ目は、医療保険に関する調査や分析を行う部署でした。電話対応やメールの書き方など新人として学ぶことが多かったです。ちょうど、後期高齢者医療制度ができた直後でしたので、新規の調査を実施するなどよい経験ができました。
 二つ目と三つ目は、統計調査の企画から、標本設計、集計、公表まで携わりました。統計調査を行うためには、何故その調査項目が必要か、どの程度調査することで一定の精度を保てるかなど、統計学の知識だけではなく、その時の社会情勢などへの関心も深まりました。
 四つ目は、現在働いている部署で年金の財政計算を行っています。シミュレーションを行うことで今後100年間の収支を計算しています。なお、プログラムを組むことなど専門的な業務もありますが、国会対応も多く日々対応に当たっています。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 制度に関する試算やレクチャー、国会で議論する資料の作成などを行い、制度理解の促進や制度改正の実現に取り組んでいます。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 年金の財政計算で用いる各種パラメータの推計を行う際等に、学生時代に培った数理的な考察力やプログラムの解読能力等が活かされています。
  
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 昨年、第1子が誕生し今年の9月からフルタイム共働きで仕事をしています。
保育園の送り迎え、急な呼び出しなど、分担してこなしているところですが、職場の仲間に助けてもらえているので助かっています。
 なお、残業を極力少なくし、家族と一緒に過ごせる時間を作ることにしています。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 現在の業務で少子化が年金制度に与える影響の大きさを痛感しました。
いずれは、少子化対策や子育て支援等にも携わってみたいと考えています。
  
 (平成28年11月)

  
間宮弘晃
 
厚生労働省 医政局 経済課
 
平成21年採用 T種(理工W)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
薬学
 
◇ 志望動機は?
 新薬開発の確率が数万分の1と言われる中で、医薬品等の研究開発の振興や承認審査・安全対策などを通じて、常に新たな技術に触れられることに魅力を感じました。また、異動のサイクルが早いため、国民の健康を守るということを軸に、いろいろな視点から仕事をすることができ、成長できる機会が多いのではないかと考えていました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 採用後は、5年間で、薬事法の改正、医療機器の承認審査、化学物質の安全対策などを行ってきました。その後、2年間、アメリカへ留学し、公衆衛生学の修士号を取得しました。現在は、医薬品の薬価、製薬業界の振興などに携わっています。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 既存の制度の運用を行う一方、調整業務が非常に多いです。既存の制度の中で判断が難しいものや、新たなルールを作る場合など、省内の関係各課にとどまらず、企業や業界団体、独立行政法人(PMDA等)などのステークホルダーの意見を聞いて、最適な政策を模索しています。国会開会中は、それらに加えて、国会の対応を優先して行っています。
  
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 薬系技官として採用されているので、医薬品、医療機器、食品関係の部署へ配属されることが多く、専門性が活かされることが多いです。一方で、学生時代に学んだことだけで仕事はできないので、常に勉強が必要だと思います。 
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 社会へのインパクトが非常に大きいことと、若くても重要な仕事が任されることが多い点です(もちろん必要に応じてフォローしてもらえます)。「厚生労働省」という単語を新聞で見ない日はないのでは(?)と思います。
 
 (平成28年11月)

  
小林弦太
 
厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 化学物質対策課 中央労働衛生専門官
 
平成18年採用 T種(理工W)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
化学
 
◇ 志望動機は?
 例えばマスコミの報道では、内容の理解不足などが原因で、科学的に間違ったことが報道されていることがあります。学生時代に限らず、生まれてから就職するまでの間に、いくつもの不正確・不適切な報道を見て、なんとかならないのか、行政の発信を改善することが解決策の1つになるのではないか、そう考えたことが公務員を目指した1つの理由です。私は化学系出身ですが、例えば、地球温暖化の問題、一時期世間を賑わせたダイオキシンや環境ホルモンについては、騒ぎすぎ、あるいは無視しすぎの評価が報道されているケースがあっただろうと思います。
 また、政策が科学的根拠に基づいて推進されるよう、専門家からどういった科学的知見を引き出すか考え、そして科学的知見をきちんと理解する、いわば科学的な知見を国民に届けるために施策に変換するという橋渡しをしたいと思いました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 主に本省で、職場での労働者の安全と健康を確保するための部署に携わることの多い職種として入省し、例えば、メンタルヘルス・過労死防止の健康管理対策、職場の化学物質対策などに携わりました。もちろん総合職なので、そうした分野以外にも携わり、インドネシア・フィリピン・ベトナムから日本の看護師や介護福祉士を目指して入国してくる人の受入れ業務にも携わっていましたし、労働局に健康安全課長として出向し、第一線で働く労働基準監督署の安全衛生(労働災害の防止)の業務を指揮するなど、これまで色々な業務を担当してきました。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 今の担当業務の1つである石綿(アスベスト)対策についていえば、日々の電話での問い合わせや外部団体からのお話など様々なところでお聞きした課題を、法令・指針・通達・マニュアル・予算などのどれにどう描いて反映させていくべきか、日々インプットされてくる情報を自分の頭の中で巡らせています。
  
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 もちろん、行政官なので大学で研究していた内容が直接生きることはありません。ただ、例を挙げれば、お酒を飲んでいる人にガンが多かったとして、それの原因がお酒なのかというとそうではなくて、お酒をよく飲む人はタバコを吸うことが多くてそれが原因かもしれません。そういったときの科学的なモノの見方は、いつということなく、常に使っていると思います。 
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 前向きな仕事ができることです。国の制度で改善すべき点はたくさんあります。大げさかもしれませんが、日々、また一歩、日本社会をよくできたということを感じられるのは、この仕事の醍醐味だと思います。
 制度ではないですが、例えば、入省1年目のときは、上司に提案して、新設された法制度を解説するホームページをつくらせてもらいました。また、ベトナムから日本の看護師・介護福祉士資格の取得を目指す人の受入れを開始する業務に携わりましたが、自分が判断し、相手国と交渉した1つ1つがそのまま制度になるので、責任も重大ですし、やりがいもあります。インドネシアやフィリピンからの受入れも担当していたので、例えば、現場から聞いた話を、入国してくる外国人への研修内容の改善に反映させるなど、行政で仕事をしていると、常に改善のヒントとなる情報のインプットがあり、そして改善のためにアウトプットすべき施策があります。 
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 色々ありますが、わかりやすい例で言うと、取材対応には慣れたと思います。EPAの担当中も取材が多かったですが、労働局勤務中には月に一回ペースでプレスリリースをしていたため、記者から質問を受けたときに「この事実の裏を取りたいんだな」「表現に誤りが無いか確認したいんだな」「そういう角度で強調するための材料がないか探しているんだな」という質問の趣旨が何となく分かるようになりました。また、長々と取材を受けても、記事になるのは一部ですが、どの発言の一部を抜粋されてもおかしな内容にならないように気をつけるようになりました。ただ、これは今でも相当難しいです。 
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 昨年度まで労働局に出向していたときは、時間があったので、料理教室に通ったり、1年くらいランニングをしてみて、最後はフルマラソンで4時間を切りました。家庭は子供なしの共働きですが、「ゆう活」の時期は、妻が帰ってくるまでに夕食を用意していました。
 本省に戻ってきて、今はたまに晩ご飯をつくるくらいですが、妻の仕事がシフト制なので、妻の休みにあわせながら年休をとって旅行に行ったりしますね。休みがなかなかあわないのは不便ですけど、旅行費用は休日・祝日より安いです。先日は、香港を旅行しました。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 難しいですね。どの仕事も必要とされているから存在しているので、どこの部署に行ってもやりがいがあるだろうと思っていますし、今までも実際にそうでした。あえて挙げるなら、1つは、エビデンスベースで施策を推進する文化をもっと定着させたいです。2つ目に、リスクに対して、怖がり過ぎず、怖がらな過ぎず、適切に怖がれる社会を作りたいですね。「安全」と「安心」の間にギャップができないように、行政として説明・発信するときの工夫にもっと取り組んでいくべきだろうと考えています。 
 
 (平成28年11月)

  
岡田純子
 
厚生労働省 職業安定局 雇用開発部 障害者雇用対策課 課長補佐
 
平成17年採用 T種(人間科学T)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
発達・臨床心理学
 
◇ 志望動機は?
 大学では、人間の認知機能や対人スキルがどのように発達して、社会性を身につけていくのかを学びました。社会の中での「生きやすさ」のために、何が必要なのか考える中で、多くの人にとって社会との重要な接点となるのは「仕事(職業)」であり、生きづらさを抱えている人が、生きやすくなるためには、自分の能力を活かして、必要なお金を稼ぎ、安定した社会生活を送れるよう、仕事に就くための支援が必要なのではないかと考えるようになり、そのお手伝いができる厚生労働省の仕事に興味を持ちました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 採用後は、全国のハローワークにおける職業紹介業務(個人の適性・能力・希望を把握して、人と職業のマッチング)の企画立案や現場への指導業務のほか、キャリアコンサルティング(人が職業生活をどう設計して、実現させていくのか)の普及促進に関わる業務に従事してきました。また、出先機関であるハローワークに管理職として赴任し、仕事を求める求職者への支援や企業への雇用指導等の第一線での業務も経験しました。 
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在は、障害者雇用対策課において、障害がある方が企業で働くにあたって、差別や虐待を受けることなく、有する能力を発揮して働くことができる環境整備に関する仕事をしています。具体的には、法令の周知啓発のために事業主団体に働きかけを行ったり、講演に出向いたり、ポスターや事例集等を作成したりするほか、法令に違反した企業に対して労働局・ハローワークが行う指導業務への助言指導等を行っています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 雇用対策の企画立案や運営には、広く社会全体に目を向けるだけでなく、個々の人が抱える課題や希望に目を向けることが必要であり、心理学を学ぶことにより培った「人を見る視点」が活かせていると思います。 
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 プライベートでは、子ども2人の育児中です。夫、両親、そして子ども達が「働くママ」を自然な形で受け入れて、サポートしてくれていることに加え、職場の理解と支援により、仕事と育児の両立に安心して取り組んでいます。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 生活保護受給者や刑務所出所者など、福祉の対象となる方や人権上の配慮が特に求められる方の職業的自立の支援に関わる業務に関わりたいと思っています。対個人的な視点だけでなく、社会学的な視点も持ちつつ、どう福祉と雇用を連携させていくのかは非常に重要な課題だと思います。 
 
  (平成28年11月)