職 員 紹 介
  
         
小松宜紘   岡庭信幸   中村元太
   
農林水産省 中国四国農政局 四国東部農地防災事務所  調査設計課長   南相馬市 経済部 総括参事兼農政課長   水産庁 漁港漁場整備部 計画課 広域整備係長
平成17年採用 T種(農学U)   平成21年採用 T種(理工V)   平成22年採用 T種(理工T)
  
 
   
太齋さゆり   小倉裕子
 
水産庁 漁政部 漁政課 分析係長   農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課 衛生指導係長
平成21年採用 T種(農学W)   平成22年採用 T種(理工W)

  
小松宜紘
 
農林水産省 中国四国農政局 四国東部農地防災事務所 調査設計課長
 
平成17年採用 T種(農学U)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
農業土木
 
◇ 志望動機は?
 私の田舎は、小学校の同級生が自分を入れても5人しかいない、いわゆる中山間地域です。農業振興を通じて、中山間地域を元気にする仕事に就きたいと思い、農林水産省を志望しました。職種の選択に当たっては、本省での政策立案も、現場で農業振興に直接携わる仕事も両方やってみたいという希望から、地方への転勤が多い農業土木を選びました。
 それから、ダムが好きというのも、志望理由のひとつかもしれません。 
 
◇ 採用後の経歴は?
 これまで、本省勤務が通算5年半、直轄事業の現場事務所勤務が通算2年、他省庁(総務省)への出向が2年半、大使館勤務(バングラデシュ)が2年です。
 係員の時に配属された新潟県のダム建設の現場では、工事の監督を経験しました。出来上がっていくダムを見るのが楽しくてしょうがなく、いつまでも仕事がしたいと思ったものでした。
 本省では、農業水利施設の整備や改修、農地の大区画化などを行う公共事業「農業農村整備事業」の予算管理や政策立案に関する業務を経験しました。東日本大震災の際は、現場からの限られた情報を元に、復旧・復興に向けた補正予算の要求を行ったり、上司と一緒に国会議員への説明に回りました。皆、手探り状態の中で必死に仕事したことは忘れられません。
 このほか、総務省(情報通信行政)や大使館(バングラデシュ)に出向し、様々な経験をすることが出来ました。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在は、徳島県で農業水利施設を整備する直轄事業の現場事務所で、工事に関する予算の管理や、工事の実施に向けた地元調整に携わっています。
 農村では、農家の高齢化や後継者不足が本当に深刻化しています。直轄事業に関すること以外の、地域振興に関する相談を受けることもあります。農林水産省の他の出先機関や徳島県庁、関係自治体と協力して、課題解決に向けた方策を地元農家と一緒に考えていく取り組みもしています。 
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 直轄事業の現場事務所では、農業水利施設などに関する工事監督のほか、工事に向けた調査や設計を担当することがあります。これらには、大学で習った専門的な知識が必要となります。
 また、本省においても地方から報告された情報が正しいのか判断するためには、技術的な知識が必要です。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 農業水利施設などの農業インフラは、道路などの他のインフラと異なり、農家が管理・利用していきます。このため、現場では、農家と対話をすることが必要不可欠です。対話を重ねて信頼関係を築き、それが直轄事業の推進に繋がっていると実感したとき、やり甲斐を感じます。
 このほか、地方勤務の際に発見した課題を、本省での政策立案に活かすことも面白みの一つだと思います。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 先輩職員同士が政策立案に関して次々とアイデアを出し合っていたのを見て、「よくこんなに思いつくものだなぁ」と思ったものです。自分が、現場で農業・農村の課題に直面し、「あの時先輩達が言っていたのはこういうことだったのか」と納得した時、少しだけ、成長したと感じます。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 地元説明会や農業イベント、地域活動は平日の夜や週末に開催されることが多いので、仕事に協力してくれる家族に感謝です。イベントや地域活動には、可能な限り家族と一緒に参加しています。昨年は、家族全員で阿波踊りに参加しました。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 農林水産省を志望した動機が、中山間地域の振興に携わりたいということでした。「限界集落」という言葉に代表されるように、農村の高齢化や過疎化が、本当に深刻化しています。農村が維持できるような政策の立案が出来ればと思っています。
  
 (平成29年3月)

  
岡庭信幸
 
南相馬市 経済部 総括参事兼農政課長
 
平成21年採用 T種(理工V)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
地質学、古生物学
 
◇ 志望動機は?
@日本と日本国民のために働ける仕事。
A人間は従属栄養生物であるため、食べなければ生きていけない。国家レベルでの食料安全保障に携われる仕事。
B学生時代に学んだ専門分野を活かすことができ、日本の原風景を守ることができる仕事。
私にとって、「@∧A∧B=農林水産省」でした。
  
◇ 採用後の経歴は?
 採用1年目は、都市と農村の交流を推進する部署に配属されました。農業のことを良く知らず、旅行が趣味だった私にはちょうど良い部署でした。
 採用2年目の末に東日本大震災が発生しました。23年6月から、津波被災地の現場の最前線で専門知識を活かした農業用地下水の水質等調査や地すべり調査等に携わりました。震災直後の被災地の生々しい惨状を目の当たりにしながらの業務でした。
次の部署では復興関係業務の省の取りまとめを担当しました。復興庁との連絡調整を通じて、省全体の視点から復興に関わることができました。
 その後、原子力被災地の地方自治体に転出した現職では、原子力災害からの営農再開への各種支援に加え、市の農林水産政策の基本となる計画の策定や、若手農業者の人材育成塾の開催など、被災した農業者が前を向きチャレンジできる環境の整備を行っています。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 農業の現場の状況や、農業者、関係商工業者との意見交換を通じて見つけ出した課題に対する打開策の具現化をしています。(頭の中のイメージを紙に落とし込み、制度化に向けた詳細の検討や各種事務手続き、庁内外への説明、農業者等への周知活動を行っています。)
 農業者に「農業経営」をしていただくため、私自身も各種研修会に参加し、農業経営に関する新たな専門知識を習得するよう努めています。
  
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 地質学の基礎知識があったことで、東日本大震災直後の現場の最前線でも、業務を効率的に遂行できたと思います。(もちろん、高度な専門性を有する優秀な上司の指導があったからこそであることは言うまでもありません。)
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 現場の状況等を基に企画立案した施策をスピード感を持って現場に展開することができ、その施策に対する農業者等の反応を間近で知ることができることです。
 褒められることもあれば怒鳴られることもありますが、現場での受け止められ方を直接知ることができ、次の施策の企画立案に活かすことができています。 
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 組織の長として責任を持って市議会への対応や組織運営をする立場になり、客観的事実に基づく公明正大な判断や言動をすることを常に意識することができるようになりました。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 定時後はできるだけ速やかに退庁し、帰宅後は妻とゆっくりと時間を過ごすとともに、一緒に子育てをするよう努めています。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 専門知識を活かして農業生産基盤を守ったり農業用水を確保したりすることなどを通じて、地域の農業者に貢献できたら良いと思います。
 地域振興として、地域の農業者による試行錯誤の取組の促進と、その努力が報われる仕組み作りに関われたら良いと思います。
 
 (平成29年3月)

  
中村元太
 
水産庁 漁港漁場整備部 計画課 広域整備係長
 
平成22年採用 T種(理工T)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
土木
 
◇ 志望動機は?
 大学時代、土木工学を専攻する中で社会基盤が縁の下の力持ちであることに魅力を感じていました。
 また、幼少期より、農業を営む祖父母の家への里帰りが楽しみであったことから、農林水産省で働くことになるのは自然な流れでした。
 現在、公務員は縁の下の力持ちであるだけではダメと言われますが、縁の下の力持ちといった存在がカッコイイと考えてもいいと思いますよ。
  
◇ 採用後の経歴は?
平成22-24年度 漁港漁場整備部防災漁村課 海岸班
(漁港海岸整備の予算に係る業務)
平成25-26年度 長崎県五島振興局水産課
(漁協の検査・指導、漁船の検認、水産振興に係る業務)
平成27年度 漁政部漁政課総括班
(水産行政全般に係る総括業務)
平成28年度 漁港漁場整備部計画課 事業班
(水産基盤整備の予算に係る業務)
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在、水産基盤整備事業(漁港・漁場の整備)の予算に関する業務に従事しています。
 都道府県等が漁港・漁場の整備を行うこととなっていますが、水産土木に係る出先機関がないため、全都道府県(正確には海有り県だけですが。)と直接やりとりをしています。
 そうしたヒアリングの中で、いかに円滑に水産基盤の整備を国の方針に則った形で推進していけるか、日々、想いをめぐらしています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 水産庁は、特に他省庁とは異なり小さな組織であるにもかかわらず、業務が多岐にわたることから一人一人に求められる仕事の幅が広く、チームで業務にあたっている雰囲気であり、風通しの非常に良い職場です。
 これらの特徴に少しでも興味が湧いたら、是非、水産庁の門をたたいてください。
(仕事の上では、多くの仕事を任せてもらえる環境が自分にとっては、「よし来た!」とモチベーション向上につながっています。)
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 後輩たちの仕事ぶりをみて、あの頃は自分もそうだったなぁと思いをはせることがあります。
 また、5年、10年先の自分が振り返ると同じように思うことになるかと思いつつ、日々、前進・成長していきたいと考えております。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 基本的に、平日の帰宅後や休日は、家族との時間をしっかり確保できます。
 平日の日中は仕事、それ以外は家族との時間とメリハリが重要ですし、これが充実した生活を過ごしていく秘訣だと思います。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 現場である都道府県に限らず、他省庁や海外での勤務など様々な職場環境での自己啓発が図れます。
 
 (平成29年3月)

  
太齋さゆり
 
水産庁 漁政部 漁政課 分析係長
 
平成21年採用 T種(農学W)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
水産資源科学分野
 
◇ 志望動機は?
 大学でフィールド調査に出ていたので、調査にご協力いただいた漁師の方から漁業現場でどのようなことに悩んでいるのか聞く機会がありました。こうした現場の課題に国の政策としてどのように対応できるのか興味を持ち、また、せっかく大学6年間で学んだ水産の知識を少しでも活かしたいと考え、この職場を志望しました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 入省2年目に出先機関である仙台漁業調整事務所に異動となり、漁業許可・調整の仕事に携わっていた際に、東日本大震災が発生しました。その後は、現地の意見を水産庁本庁に伝えるため、ほとんど毎日被災した漁協を回りました。今では、東日本大震災からの復旧・復興状況に係る資料を取りまとめる仕事を担当しており、過去の業務経験を活かすことができています。
 また、6年目には、外務省に出向し、2年間開発協力の仕事に携わりました。他省職員として水産庁と仕事をしてきた中で、水産庁に勤めていた際には気づかなかった課題や考え方等を認識することができ、視野が広がりました。

◇ 日々の仕事の様子は?
 現在は、水産庁の連絡窓口として、主に仕事の割り振りや国会対応等を行っています。各課との調整がうまくいかないなど苦労することも多々ありますが、水産庁として仕事を着実に進められるように、各課や他の局庁と相談しながら対応しています。
 なかなか出張など外出する機会はないのでデスクにいてメールや電話に対応していることがほとんどですが、他のポストではなかなか関わることのなかった他局庁の方と直接やりとりする機会が増えたので、良い勉強になります。

◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 日々の業務の中で自分が大学で学んできたことが直接活かされる機会はあまりなかったですが、間接的に水産の仕事に対する熱意につながっていると思っています。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 漁業者、県などの地方公共団体、業界団体の方など、いろいろな方と仕事を通じて話す中で、いろいろな考え方に触れることができるのがとても興味深いしおもしろいです。
 自分の担当している仕事が新聞等で報じられているのを見ると、やり甲斐を感じるとともに身が引き締まります。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 新しい仕事が来た際に、上司等のアドバイスをいただきつつ、どういった方針でどのようなプロセスで仕事を進めていけばよいかイメージして実践できた際に、目の前のことにあたふたしていた入省当時の自分と比べれば少しは成長できたかなと感じます。
 ただ、まだまだ未熟なので職場の上司・先輩・同期・後輩の良いところをお手本に、日々精進したいです。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 担当業務にもよりますが、自分の頑張り次第でメリハリを持って仕事をすることはできると思います。仕事を頑張った次の日はできる限り早く帰って家で過ごす時間を多く取るように心がけています。
 
 (平成29年3月)

  
小倉裕子
 
農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課 衛生指導係長
 
平成22年採用 T種(理工W)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
薬学
 
◇ 志望動機は?
 大学で学んだ科学の知識を活かして人の健康に役立つ仕事がしたいと考え、特に、食の分野に関わりたいと考えて農林水産省を志望しました。
 農林水産省は現場とつながりがあるため、農林水産物の生産段階から関われるということに魅力を感じています。
  
◇ 採用後の経歴は?
 これまで、農林水産省本省勤務が5年、他省庁(内閣府)への出向が2年あり、全て食品安全の分野で仕事をしてきました。
 内閣府食品安全委員会は、食品の安全性評価を行う組織です。自分が担当した遺伝子組換え食品では、評価は分子生物学、農学、毒性学など様々な分野の専門家により行われますが、私は専門家による評価結果をとりまとめる等の事務方の業務を行っていました。遺伝子組換え食品の世界は技術の進歩が著しいため、新品種が出る度に勉強することが多かったです。
 農林水産省では、現在、生産者が野菜などの農産物を衛生的に生産できるよう支援する業務を行っています。本省の机で調査事業などの企画をしつつ、実際に現場に行くことを繰り返しながら仕事を進めています。

◇ 日々の仕事の様子は?
 本省で農産物の衛生に関する実態調査などを企画し、現場で生産者の方などと打合せをしながら業務を進め、必要に応じて衛生的な農産物の生産マニュアルの改訂などを行います。
仮に食品衛生の観点から理論的に正しい取組であっても、設備や人手がない、関係者への意識づけのハードルが高すぎるといった理由で、農業の生産現場に簡単に当てはめられないことが多いです。そのギャップを埋めるような、生産者と消費者の双方にとって良い方向を探しています。

◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 これまでの職場では薬学の知識がそのまま役立ったことはほぼないですが、公衆衛生学などで学んだ基礎が業務に役立っています。仕事をする上で、薬学部で学んだ科学的な知識や思考に関する基礎があることは、食品安全関連業務を担当する上で大きなメリットになると思います。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 少なくとも月2回は現場に行き、生産者や代表者の方と話しながら、国の施策(食中毒発生防止が目的)を普及したり、生産実態の調査を行います。調査は1人では行えないので、外部の検査機関への委託事業として実施しますが、その企画・調査設計・実施・結果のまとめまで全てに関わることになります。大変ですが、事業が終わったときの達成感は大きいです。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 生産者や消費者、流通・小売関係の事業者など様々な方にお会いする機会が多く、意見交換ができるので世界が広がり、昔よりいろいろな角度でものが見られるようになったと思います。
 また、6年も経てば、採用された当初に比べ、仕事のスピードも上がり、できた時間で新しいことに挑戦したりすることもできるようになってきたと思います。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 時期や仕事内容によっては、長時間労働を余儀なくされる時もあります。しかし、毎週必ず定時で帰る日は設けられていますし、仕事帰りにジムに行くこともあります。
 夏季休暇はなるべく年次休暇と組み合わせて長くとるようにしています。10日以上お休みをいただき、エジプトに旅行に行ったのは、今でもいい思い出です。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 健康的な食材が豊富で、バラエティに富んだ食を楽しめる日本であって欲しいと思いながら、そのお役に立てるような仕事に関わっていきたいと考えています。

 
 (平成29年3月)