職 員 紹 介
  
         
宮脇達也   伊藤友基   諸橋一樹
   
広島国税局 課税第二部 鑑定官室 鑑定官   大阪国税局 課税第二部 酒税課 監理係 国税庁 課税部 鑑定企画官付 企画係
平成20年採用 T種(理工IV)   平成27年採用 総合職(化学・生物・薬学) 平成27年採用 総合職(農業科学・水産)
  

  
宮脇達也
 
広島国税局 課税第二部 鑑定官室 鑑定官
 
平成20年採用 T種(理工IV)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
応用生命科学
 
◇ 志望動機は?
 大学で専攻した微生物学や化学分析といった理系分野に加え、税や法律のような文系分野の両方にまたがるフィールドに取り組むことができることに魅力を感じました。
 特に、仕事の中心として扱う「お酒」は、食品としてはもちろん、課税、健康、文化、地域、労務、環境など非常に多くの領域とかかわりをもつ、奥の深い物品です。自身の専門性を活かしつつ、これほど多くの領域に関連性のある仕事に携わることができることは、国税庁技術系だからこそではないかと感じました。
 
◇ 採用後の経歴は?
 これまで、広島と大阪の国税局鑑定官室のほか、日本酒の産地である伏見と西宮の税務署でお酒の販売・製造に必要な免許や酒税を管理している酒類指導官付、国税庁酒税課の国際交渉等を担当する部署、アメリカの大学院への留学を経験してきました。
 国税局鑑定官室では、お酒の品質や安全性等に関する情報を収集するため、市販されているお酒を買い上げて分析や表示の確認を行いました。また、密造された酒類を分析し、無免許製造を取り締まる調査に協力したこともあります。
 税務署の酒類指導官付では、新たにお酒を販売したいという方からの免許申請を処理したり、酒類製造者に対する酒税調査に同行したりしました。
 国税庁酒税課では、経済連携協定(EPA)のお酒に関する部分の交渉に携わったり、国内外における日本産酒類の情報発信の強化や輸出環境の整備に取り組んだりしました。
 また、アメリカのコーネル大学において、ワイン用に開発された酵母を用いた研究を行い、国際感覚や最新の技術に触れるとともに、国際感覚を養うことができたと感じています。

◇ 日々の仕事の様子は?
 酒類製造者から技術的な相談を受けたり、分析方法の助言をしたりしています。また、醸造技術の進歩に対応できるように学会等で情報収集を行い、製造者向けの講演会でその内容を還元しています。
 酒類製造者からの質疑に技術的な内容が含まれるときは関係法令等においてどのような取扱いをするのが適当かを担当者と一緒に協議しています。また、酒税や揮発油税の事案において、検体の分析を行い、調査等の進捗に資する情報を提供しています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 国税庁には5万人を超える職員がいますが、化学等の背景を持つ技術系採用の職員は100人未満と比較的少数です。その一方で、酒税・揮発油税の取扱いにおいては、基礎科学の知識が必要な場面が多くあり、少数精鋭で賦課・徴収の検討に際して技術面でサポートしています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 酒類製造場に赴き、製造者とともに技術的な課題を解決するためにあれこれと考えを巡らせ、課題を一緒に解決できたときや問題を未然に防ぐことができたときの酒類製造者の喜ぶ顔や、ほっとした顔を見ると、この仕事をしていて良かったと感じます。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 新たな技術を酒税法でどのように取り扱うかを検討すると、今まで気付いていなかった視点に気付かされたり、意識していなかった物事の深い部分まで考察したりすることがあります。そうして身に着けた知識や考え方は次の案件で役に立つことも多く、新たな経験を積みたいという動機にもなっています。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 職場全体がワークライフバランスに対して配慮があるため、部門内でも育児休暇を取得した男性職員もいます。家庭のための時間はもちろん、資格取得のための勉強や、国内外の観光や地域で行われるイベント等に参加するなどオンとオフを切り替えて、仕事とプライベートの両方を充実させるよう取り組んでいます。
  
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 クールジャパンに見られる海外における日本産酒類への関心の高まりや輸出の増大、少子高齢化による市場の縮小に伴う飲酒の減少、経済連携協定の締結による酒類の輸入・輸出への影響とそれによる国内酒類業への影響など、ニュースで取り上げられていることは何らかの形で私たちの仕事のフィールドにも影響を与えます。アンテナを高く張り、国内酒類業の発達に資するべく、現場である酒類製造者の方々と関わっていければと思います。
  
 (平成29年12月)

  
伊藤友基
 
大阪国税局 課税第二部 酒税課 監理係
 
平成27年採用 総合職(化学・生物・薬学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
生物学
 
◇ 志望動機は?
 社会で何かを生み出す仕事よりも、社会の仕組みそのものを作る公務員という仕事に魅力を感じました。国税庁は酒類業界を所管しているため、実際に酒蔵に出張して技術指導・相談を行う現場的な仕事から、業界のニーズを行政に反映させていく行政的な仕事、また研究所に出向することもあり、その仕事の幅広さに魅力を感じました。
 
◇ 採用後の経歴は?
課税物件の分析・鑑定
酒蔵への技術指導、技術相談(出張)
各種講習会の開催
情報収集(学会や勉強会への参加、酒類醸造研修)
日本産酒類のPR活動等

◇ 日々の仕事の様子は?
 酒税課は酒類の製造・販売免許の審査事務や酒類の表示に関する事務、酒類業界の産業振興に関する事務など、文字どおり「お酒」に関するさまざまな事務を行っています。
 私はこれまで、免許審査に関する事務や、19年ぶりに復活となった大阪国税局清酒鑑評会表彰式の立ち上げ・運営、各種イベントで行われる日本産酒類のPR活動など、さまざまな業務に従事しました。また、周りの職員から酒類の製造方法や理化学的な知識について質問を受けることも多く、鑑定官室で学んだこと以外にも、新しい知見などを調べて対応することもありました。一方で、他の職員が署や局といった最前線の現場で培ってきた経験・知識について吸収する貴重な機会でもあるので、法律や技術的な知識に加えて、現場の感覚についても理解を深めることができる1年だと実感しています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 メーカーから技術的な相談が寄せられた際には、学生時代や研修等で培った知識をもとに判断しています。酒類製造免許の新規申請や酒類の理化学分析に関する事務では、技術系職員としても内容を検討するようにしていました。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 メーカーの方と関わる機会が多く、日々新しい知識を吸収できる職場です。また、業界からのニーズに答えることができ、メーカーの方から感謝されたときの達成感は大きいです。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 働き始めた頃は、自分の意見や1つの立場から仕事を捉えて取り組みがちでしたが、上司やメーカーの方と関わるうちに、さまざまな立場から判断する大切さを学びました。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 仕事と生活は分けるようにしており、仕事帰りには趣味の時間をつくるようにしています。
  
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 日本産酒類をもっと海外にPRしていきたいです。
  
 (平成29年12月)

  
諸橋一樹
 
国税庁 課税部 鑑定企画官付 企画係
 
平成27年採用 総合職(農業科学・水産)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
植物病理学
 
◇ 志望動機は?
 国税庁技術系では、課税物件の分析鑑定、酒類製造技術指導等に従事する現場での業務をはじめ、企画・立案を担う部署への異動や所管の独立行政法人への出向等があり、「酒類行政」という一つの専門性を磨きつつも、幅広いフィールドで様々な業務を経験しながらキャリアを積むことができるところに大きな魅力を感じました。
 また単純に、私自身大変お酒が好きなもので、様々な角度からお酒に関わる仕事に携わることができるところにも、漠然と魅力を感じていたと思います。
 
◇ 採用後の経歴は?
 1、2年目は広島国税局鑑定官室で課税物件の分析鑑定、酒類製造技術指導等に従事し、特に揮発油類の分析を担当していました。学生時代には使ったことの無かった機器ばかりで最初は戸惑いましたが、研修が充実していたこともあり、1年経つ頃には大分慣れてきたように感じました。3年目は分析鑑定事務に係る企画・立案を担う国税庁鑑定企画官付に異動となり、企画係で主に所管の独立行政法人である酒類総合研究所に係る業務に従事してきました。

◇ 日々の仕事の様子は?
 企画係では、所管独法の業務実績評価に係る会合の準備、財務諸表の承認、平成28年度行政事業レビュー公表、中期目標変更のための準備、サイバーセキュリティ対応、関係法令改正対応、関連シンポジウムの後援等に携わってきました。現場では分析鑑定や酒類製造現場への臨場等、実際に自分の手足を動かす仕事が中心でしたが、今の職場に異動してからはデスクワークや関係部署・所管独法との調整等の業務が中心になっています。現場で感じる技官としてのやりがいとはまた少し異なった、行政官としてのやりがいを感じつつ、日々の業務にあたっています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 理系の学生として培った素養は、日々の業務をこなしていく上で大変役に立っていると感じています。現場での業務は技術的要素がかなり強く、学生時代に培った自然科学に関する基礎的な知識をベースに、新たに分析鑑定や酒類製造に関する知識を涵養し続けていくことになります。実際に仕事を進めていく上で、「あ、そういえば大学でこんなことも勉強したなあ。」と思うことは多々あります。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 当庁の技術系では、どういうポジションにいてもほとんど必ずと言っていいくらいに深く酒類行政に携わることができます。「酒類行政に携わる」と一口に言っても、そのアプローチの方法は多岐に渡っており、様々な業務を経験しながら専門性を磨き続けられるところが、大変魅力的だと感じています!
 また、国家公務員というと、デスクワークが中心であまり外部の方と関わらないようなイメージがあるかもしれませんが、酒類製造現場に出向いて酒類製造者の方々と実際に顔を合わせながら、酒類製造技術上の問題解決に向けて仕事を進めていけるところも、面白いところですね。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 所管独法の財務諸表の承認では関係部署との調整に難航しましたが、関連法令等の内容を精査し、争点となった事項について整理した結果を論理的に説明することで、無事に関係部署の了解を得ることができました。正直、内容は全くもって技術的な内容ではなかったのですが、論点を整理して論理的に説明していくというアプローチは、仕事を進める上で大変重要であるということを、肌で感じることができました。また、それを学生時代から常にやってきていることが、理系出身の職員の強みだなということを、実感できた仕事でした。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 平成29年の5月に第一子となる長男が誕生し、約2週間の育児休暇を取得しました。皆さんも家庭を持つと分かると思いますが、我が子がかわいいので早く会いたい!という理由と、早く帰らないと妻にどやされる・・・(笑)という理由で、なるべく早く帰れるように努力しています。庁での業務は単純に量が多いのもありますが、質も高いものが要求されます。その日に終わらせるべき業務を明確にし、効率的に仕事を進めることで、早めに退庁できるよう心がけています。
  
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 課税物件の分析鑑定、酒類製造技術支援へのAI、ビッグデータ解析体制等の導入を中心とした各施策の高度情報化
 酒類製造業におけるSociety5.0の実現
  
 (平成29年12月)