このコーナーでは、セクシュアル・ハラスメントの定義や影響について、Q&Aで解説します。

 Q1 セクシュアル・ハラスメントって何ですか? 

  セクシュアル・ハラスメントとは、相手を不快にさせる性的な言動をいい、基本的には受け手がその言動を不快に感じた場合にはセクシュアル・ハラスメントとなります。
  職場で職員が職員に対して行うセクシュアル・ハラスメントはもちろん、行政サービスの相手方や委託契約などで働く人など職員以外の人とのセクシュアル・ハラスメントも防止等の対象となります。また、職員が職員に対して行うセクシュアル・ハラスメントは、勤務時間外であっても防止等の対象になります。

 Q2 具体的に、どんな「言葉」がセクシュアル・ハラスメントになりますか? 
  性的な関心、欲求に基づくものとしては、「スリーサイズは?」など身体的特徴を話題にしたり、体調が悪そうな女性に対して「今日は生理日か?」、「もう更年期か?」などの発言、性経験や性生活についての質問、性的な噂を立てたり、性的なからかいなどはセクシュアル・ハラスメントになります。
  また、性による差別意識に基づくものとしては、「男のくせに根性がない」、「女には仕事を任せられない」などの発言や、「男の子、女の子」、「おじさん、おばさん」などの人格を認めないような呼び方、さらに、性的指向や性自認(※性的指向・性自認について)をからかいやいじめの対象とすることもセクシュアル・ハラスメントに該当します。

 Q3 具体的に、どんな「行動」がセクシュアル・ハラスメントになりますか?

  性的な関心、欲求に基づくものとしては、ヌードポスターを貼る、食事やデートにしつこく誘う、性的な内容の電話をかけたり、性的な内容の手紙・電子メールを送る、身体に不必要に接触する、性的な関係を強要するなどの行動はセクシュアル・ハラスメントになります。
  また、性による差別意識に基づくものとしては、女性であるというだけでお茶くみ、掃除、私用等を強要したり、宴席でのお酌や、カラオケでデュエットを強要するなどがセクシュアル・ハラスメントに該当します。

 Q4 なぜ、セクシュアル・ハラスメントは問題になるのですか?

 第1は基本的人権の侵害です。セクシュアル・ハラスメント行為は、個人の名誉、プライバシーなどの人格の侵害であり、心や体の健康を害した結果、耐えきれずに退職せざるを得なくなるケースもあります。また、セクシュアル・ハラスメントを拒否したり、苦情の申し出をしたことにより、勤務条件の面で不利益を受けたりすることもあります。
 第2は、職員の勤務条件や勤務環境に対する影響です。セクシュアル・ハラスメント行為は、職場の人間関係を悪化させ、組織の士気を低下させます。また、職場の秩序を乱したり、公務の信頼性を失墜させてしまう場合もあります。