第2回(平成元年)「人事院総裁賞」職域グループ部門受賞者
 
 
法務省福岡入国管理局警備課
【業務内容】
 入国管理局は、「出入国管理及び難民認定法」と「外国人登録法」を基本法とし、日本に入国し、または日本から出国する全ての人の出入国の公正な管理を図るほか、外国人の在留の管理、不法な外国人の退去強制、難民の認定、外国人の登録等の業務を行っている。福岡入国管理局警備課は、九州一円及び沖縄を管轄地域として、不法な入国者や就労者の調査・摘発と収容者の警備に当たっている。
【設 立】
 昭和25年に外務省の出入国管理庁福岡出張所として設立され、昭和27年に法務省に移管され福岡入国管理事務所となり、九州北部地区を管轄地域として業務が開始されたが、昭和56年4月から九州一円及び沖縄を管轄することとなり現在に至っている。
【代表者】 稲永寛一警備課長
【職員数】 福岡入国管理局216名、うち警備課16名

 福岡入国管理局警備課は、離島を多く抱え、かつ朝鮮半島や東南アジアに近いという地理的要因もあって、密入国が多く、特に近年は難民及び偽装難民が多数到来しているため、昼夜にわたり複雑・困難な業務の早期処理に当たっている。風俗、習慣、言語等が違う外国人を相手とするために職員に必要な知識や語学力の習得に努めさせるほか、外交問題や人権問題に波及しないよう慎重な対応を図るとともに、収容者の逃亡、自損行為等を防止するため常に細心の注意を払いながら業務を遂行し、社会秩序の維持と国民の利益を守り、公務の信頼の確保に寄与していることが認められました。
 近年、難民船によるボート・ピープルの上陸件数が激増しており、特に今年は、5月末から10月までの間に22隻、2,800人にのぼる難民及び偽装難民が到来し、その取り調べは連日深夜に及ぶほどの多忙となっています。被収容者の中には、収容所が狭いとか、汚いとかあるいは食事の内容等が悪いと言って集団でハンストをしたり、座り込んでは調査を拒むなど扱いが難しい人々もいます。しかし、「日本はさすがに紳士の国だけに、どんなことをしても入管職員は決して殴ったりしない」という被収容者の声を耳にし、「入国警備官として誇りに思っています」と警備課長は胸を張って語っておられました。


難民に説明する係官
 
 
 
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