第7回(平成6年)「人事院総裁賞」職域グループ部門受賞者
 
 
「大規模な被災の中で住民の期待に応える」
 北海道南西沖地震の被災に際し、不眠不休の努力と創意工夫をもって早期業務正常化等に取り組み、公務の信頼の確保と向上に寄与したことが認められました。
 

郵政省青苗郵便局
【業務内容】
 青苗郵便局は、郵便、貯金、保険の内勤業務と北海道奥尻町の青苗地区、米岡地区など5地区(人口約1,690人)の外勤業務(集配)を行う特定郵便局です。
【代表者】 局長 三浦 豊
【職員数】 9名
 
 青苗郵便局は、平成5年7月12日に発生した北海道南西沖地震によって局舎が全壊し、職員も1名が死亡するなど大きな被害を受けました。職員は、信頼できる通 信手段としての郵便の役割をよく認識して、被災後3日目に配達業務を開始し、さらに翌日には業務用物品もそろわない中で工夫を凝らして臨時郵便局を開設するなど業務の早期正常化に努めるとともに、激増した郵便物の処理等にも献身的に取り組むなど、住民の期待に応えるため一丸となって努力しました。
 
受賞の感想をお聞かせください
 身に余る栄誉に対し、職員一同感謝と感激の思いで一杯です。北海道南西沖地震に伴う大災害に遭遇し、郵便局を一日も早く再開しようと奔走した日々を思い起こし、その努力が報われた喜びを実感するとともに、この間の北海道郵政局や近隣の郵便局を挙げての実務応援、さらには、全国の方々の暖かいご支援、励ましにより、この難局を乗り越えることができたものと心より感謝しています。
 
業務の正常化に当たってはかなりのご苦労があったと思いますが・・・
 被災者への救援小包やお見舞いの手紙などを一日も早く届けることができるよう万全を期す必要がありましたから、職員は、被災者の避難場所の確認のため、何日も夜遅くまで区内を調査しました。また、郵便物の取扱量 が激増したため、その処理に追われる一方、貯金通帳、証書類の流失、焼失等に関する問い合わせや、再発行請求、保険金の支払い等のため事務がふくそうして大変な混雑でした。
 
思い出に残っていることや、うれしかったことはありますか
 職員も、ほとんどの者が家屋の流出などの大きな被害を受けているにもかかわらず、大混乱の中「このようなときこそ、郵便局として地域のために」と、約1か月間非番、休日を返上して頑張りました。今回の素早い対応に対して、地域の皆さんからは「さすが、郵便局」と感謝され、いろいろな場面 で「郵便局でなければだめだ」という言葉をいただきました。これが被災時の惨憺たる状況の中で、明日への力となりました。
 
この機会に国民の皆さんに知っていただきたいことはありますか
 全国の方々より多大なご支援や心からなる励ましをいただき、大いに勇気づけられました。離島の郵便局においても、地域を大切にしながら、真剣に業務に取り組んでいることを知っていただければ幸いです。


臨時郵便局の事務風景
 

流出後に発見された郵便物の整理
 
 
 
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