第12回(平成11年)「人事院総裁賞」職域グループ部門受賞者
 
 
「大型経済事件の解明を支える」
 総会屋への利益供与事件や、悪質巧妙な贈収賄事件等の特殊専門的な経済事犯に対応するため、各種情報の収集・分析・内偵捜査等に日夜地道に精励し、事件の摘発に貢献した功績が認められました。
 


東京地方検察庁特別捜査部特別 捜査資料課
【業務内容】
 特別捜査資料課は、財政経済事件及び検事正があらかじめ指定する事件に関する資料の収集整備及び分析検討等に関する事務を行っています。
【代表者】 課長 川澄 克美
【職員数】 19名
 
 特別捜査資料課の職員は、休日・深夜勤務はもとより、金の流れを解明するため金融機関の倉庫等に日参し、膨大な伝票・マイクロフィルム等を精査してその全容を明らかにし、また、被疑者の特定されていない告訴事件においては犯人を割り出すなど、緻密で粘り強い内偵捜査に長期間にわたって行うことが要求されます。
 このような中、一同旺盛な使命感で一致協力して職務に精励し、困難を極める数々の大規模事件の摘発に貢献してきました。
 
受賞の感想をお願いします
 昭和37年の当課創設からの歴代課員のたゆみない努力、使命感と地道な捜査活動が評価されての受賞であると受け止め、課員一同で喜ぶとともに身の引き締まる思いです。
 これからも法と正義を守るという使命感を持って、課員一同、力を合わせて微力ながら社会・経済秩序の維持等に寄与できるよう頑張っていきたいと思います。
 
仕事をしていて、充実感ややりがいを感じるのはどのようなときですか
 捜査の端緒となるわずかな情報や証拠物から事件の内偵捜査を開始し、それらを手がかりに極秘裡に証拠収集し、あるいは、所在捜査、聞き込み捜査を行いますが、時として捜査に行き詰まることもあります。その際には、公務員としての自覚と「社会正義の実現」という使命感から、課員一同が知恵を出し合い困難を乗り越えるよう努めています。その結果 、事件が摘発された時の何ともいえない充実感は、経験した者だけが知り得るといえるでしょう。
 
苦労されることも多いと思いますが
 内偵捜査に当たっては、外部に漏れれば捜査は難航するし、時として事件がつぶれてしまうこともあります。部内であっても仕事の内容を秘匿し続けるのは精神的に辛く、また、被疑者や捜査の立会人など関係者の人権を尊重しつつ、毅然たる態度を保って職務を遂行するなど、常に緊張状態を持続させることの精神的肉体的負担は多大なものがあります。
 
思い出に残るエピソードは
 土砂降りの中で物陰に立ち続け、寒さのため震えが止まらない状態で、長時間張込みをしたこと、銀行捜査において、伝票の筆跡が似ていたことなどから事件関係者の新たな口座名義を発見したこと、捜査の立会人から包丁で脅されたことなど、数々あります。
 
国民に知ってもらいたいことはありますか
 東京地検特捜部は、報道機関等によりクローズアップされ、華々しい捜査を行っていると思われがちです。しかし、当課は縁の下の力持ちとして、粘り強く地道な内偵捜査を行っているということも知っていただきたいと思います。
 
今後の抱負等についてもお聞かせください
 ますます複雑困難化あるいは悪質巧妙化する事件の真相を解明し、国民の不公平感をなくすべく、たゆまぬ 地道な捜査活動を通じて法と正義を守るという使命感を持ち、社会・経済秩序の維持等に微力ながら寄与できるよう、これまで以上に職務に精進して、国民の期待に応えたいと思います。


押収品の分析、検討作業(いわゆるブツ読み)
 

捜査方針についての打合せ
 
 
 
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