第14回(平成13年)「人事院総裁賞」職域グループ部門受賞者
 
 
「マン・ツー・ワンで阻止する不正薬物国内流入」
 麻薬探知犬訓練センター室育成・全国フォローアップ部門は、ハンドラー(注)と犬の信頼関係を構築し、犬の能力を最大限発揮させることができるよう指導・教育を行い、これまでに多くのハンドラーと、優れた麻薬探知犬を育成してきています。麻薬探知犬によって、社会の安全と国民の健康を脅かす不正薬物の国内流入阻止に大きく貢献したことが認められました。(注)麻薬探知犬を取り扱う税関職員
 

東京税関監視部麻薬探知犬訓練センター室育成・全国フォローアップ部門
【業務内容】
 税関では、国民の健康と安全を脅かす不正薬物の密輸阻止を業務の一つとしており、犬の嗅覚を利用した麻薬探知犬による取締業務も行っております。  当センター室(育成・全国フォローアップ部門)職員は、麻薬探知犬の候補犬を調達し麻薬探知犬を育成して、全国の税関へ配備するとともに、全国各税関のハンドラーの養成教育を行っています。また、全国の麻薬探知犬の能力を十分に発揮させるため能力維持訓練の指導も行っております。
【代表者】 室長 ア山 光一
【職員数】 15名
 
 当センター室育成・全国フォローアップ部門は、約4か月という短い期間で、ハンドラーと犬の信頼関係を構築し、犬の能力を最大限発揮させることができるよう、いわゆる「マン・ツー・ワン」で指導・教育を行っています。  配備された麻薬探知犬によって摘発した不正薬物は、昭和54年6月から平成13年6月までに約1.9トンに及び、社会の安全と国民の健康を脅かす不正薬物の国内流入阻止に大きく貢献をしました。
 
受賞の感想をお聞かせください
 昭和54年当初は米国から麻薬探知犬を譲り受けて探知業務を始めましたが、昭和56年に国内犬による麻薬探知犬の育成に成功しました。平成13年はそれから20年という節目の年に当たり、受賞のお話をいただき、職員一同大変喜んでおります。この受賞は、これまで麻薬探知犬の育成等にかかわりました先輩方々の労苦と全国税関の麻薬探知犬チームの努力に対して頂いたものであり、今後も、麻薬の水際での阻止のため一層の努力と奮起を促す激励であると受け止めております。また、麻薬探知犬に対して多大なるご協力をいただいております関係者の皆様方と共に喜びを分かち合いたいと思います。ありがとうございました。
 
これまでの業務を通じて、特に苦労されたことは
 まず、税関職員に麻薬探知犬という動物の検査能力の有効性を十分に理解してもらうことが必要であり、併せて国民の皆様にも麻薬探知犬の活動をご理解いただくように努めてまいりました。
 また、訓練システムをアメリカから導入し、国内で麻薬探知犬を独自で育成しようとした際に良質の候補犬が調達できず、国内犬第1号の育成が遅れてしまったときには、担当者たちは大きなプレッシャーと闘いながら育成に努めました。その後、徐々に候補犬の調達システムを確立し、各税関に麻薬探知犬を安定的に配備することができるようになりました。
 
今後の抱負をお聞かせください
 今回の受賞に際し、国民から付託された税関の使命を再認識し、社会悪物品を水際で阻止し、「許しません、白い粉、通 しません、黒い武器」をモットーに、国民が安心して生活できるよう今まで以上に努力を重ね、更に優秀な麻薬探知犬を育成するよう、全力で職務を遂行していきたいと思います。


手荷物を対象に実地訓練
 

ダミー(タオルを巻いたもの)を使っての訓練
(動くものに対して興味を持たせるための訓練)
 
 
 
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