第25回(平成24年) 人事院総裁賞「職域部門」受賞

海上保安庁 第二管区海上保安本部

第二管区東北地方太平洋沖地震災害対策本部

 第二管区東北地方太平洋沖地震災害対策本部は、震災直後の被災地での救援活動のほか、現在も行方不明者の捜索、原発周辺海域の24時間監視等の震災対応業務を昼夜を問わず遂行していることが認められました。

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漂流物の中を捜索する潜水士

☆震災直後からどのような取組をされたのかお聞かせください。

震災発生直後、大規模な被害の発生が予測されたため、直ちに管内即応体制とし、いち早く航空機を離陸させ沿岸部等の被害状況調査を実施しました。その結果、津波による被害が甚大かつ広範囲に及んでいることが判明したため、全国から動員された多数の巡視船艇や測量船、航空機を指揮し、座礁した船舶や津波による孤立者等の救助、行方不明者捜索、被災住民支援、海上輸送路の安全確保等に取り組みました。

☆現在も継続実施している取組にはどのようなものがあるのでしょうか。

震災から1年9月が経過した現在でも、未だに行方不明の方々が多数おられますので、一人でも多くの方を家族の元に帰せるよう、引き続き全力で捜索を行うとともに、東京電力福島第一原子力発電所沖合いに設定された警戒区域に、船舶が接近しないよう監視警戒を24時間体制で行っています。他にも被災した航路標識の復旧等、海上輸送路の安全確保を進めています。

☆特にご苦労の多かった点は何ですか。

 津波の被害を目の当たりにした職員は、真っ先に家族の安否や自宅の状況等の確認をしたいという気持ちが強かったと思うのですが、なにより業務に対応しなければならなかったため、大きな不安を抱えながらも、職員自らがその気持ちを抑え、想定を遥かに超える大災害と原発事故等想定外の事案に対応するため、連日庁舎に泊まり込み、又は巡視船艇や測量船、航空機に乗組み業務を遂行しました。

☆印象に残るエピソードをご紹介ください。

一言で紹介することは難しいのですが、捜索救助業務を終えて帰港する巡視艇に向かって、岸壁から手を振り何度もお辞儀をする方、多数の市民の感謝の気持ちを書いた大漁旗や寄せ書きの贈呈等、海上保安官の懸命な活動が、地域住民の方々の目にしっかりと焼き付いているのだということを改めて実感しております。

☆今後の業務への抱負をお聞かせください。

現在、震災により崩壊してしまった地域との繋がりを再構築しつつ、地域住民に寄り添った海上保安業務の展開・強化に取り組んでいます。併せて、被災により監視の目が手薄となった海域での火事場泥棒的な密漁事犯に対する集中取締りを実施し、成果を上げています。今回の受賞を励みに、微力ではありますが、東北地方の復旧・復興に向け、職員一同全力を尽くす決意を新たにしています。

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