第25回(平成24年) 人事院総裁賞「職域部門」受賞

国土交通省 東北地方整備局

「くしの歯作戦啓開チーム」、「航路啓開チーム」

   「くしの歯作戦啓開チーム」及び「航路啓開チーム」は、震災直後の壊滅的な状況下で主要な国道・港湾の啓開を短期間で完了し、人命救助や支援物資の早期輸送、産業の早期復旧等の生命線を確保したことが認められました。

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道路啓開(けいかい)作業の模様

☆震災直後からどのような取組をされたのかお聞かせください。

 地震に伴って発生した巨大津波は、橋桁や防波堤を破壊し、流された家屋や自動車、船舶などが道路、港湾を塞ぎました。震災直後は大きな余震が続き、津波の危険もある中でしたが、両チームの職員は、一刻も早い人命救助、被災地支援を可能とするため、道路や港湾のルートを開く「啓開」作業に取り組みました。多くの関係者と連携を図りながらの昼夜を問わずの作業でしたが、本省や全国の地方整備局から力強い応援をいただいて「一人でも多くの命を救いたい」との思いで懸命に作業にあたり、短期間で救命・救援のためのルートを確保し、この難局に対処することができました。

☆当時の復旧への取組の中で、特にご苦労された点、ご留意された点は何ですか。

 道路を覆った大量のがれきを速やかに撤去するに当たり、なにより作業を困難なものとしたのは、がれきの中に被災者がいないか慎重に確認しながらの作業となったことです。 

また、航路啓開では、一回撤去しても潮流によりまた障害物が流れてくるなど、日々刻々と変わる状況の中、限られた作業船で如何に効率的に作業するかが一番留意した点です。がれき撤去のための建設機械や作業船の燃料確保にも苦労しました。

☆印象に残るエピソードをご紹介ください。

  地元建設事業者の多くは自らも被災し、家族の安否すら確認できない方も多くおられましたが、地域のためにという強い使命感のもと被災地に真っ先に入り、献身的に活動していただきました。活動に当たった地元建設事業者の6割は発災後4時間以内に活動を開始しており、この方々の活躍と協力なしには、これほど短期間で啓開を成し遂げることはできませんでした。

☆今後の業務への抱負をお聞かせください。

巨大地震、巨大津波の恐ろしさを後世に語り継ぎ、今回の経験で得た教訓を残していかなければならないと考えています。

また、改めて道路や港湾が地域の産業や物流を支えていることを実感しました。

東北地方の復興への道のりはまだ始まったばかりですが、一日も早い被災地の復旧・復興を目指すとともに、国民生活の安全・安心の確保、東北全体の産業振興に欠かせないインフラの構築に職員一丸となって取り組んでまいります。

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