第25回(平成24年) 人事院総裁賞「職域部門」受賞

法務省

沖縄女子学園

 沖縄女子学園は、非行少女の矯正教育のため、地域の伝統的な染め物「紅型」の製作を中心に、伝統芸能も取り入れ、地域社会の協力も得て、少女の改善更生に尽力したことが認められました。

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紅型(びんがた)指導の模様

☆沖縄女子学園の非行少女の更生への特徴的な取組をお聞かせ下さい。

 沖縄女子学園の矯正教育の特徴は、沖縄の少女を沖縄の文化、風土の中で育てていることです。沖縄の代表的な染め物である紅型(びんがた)や、太鼓を持って踊るエイサー、琉球舞踊等、地域の伝統文化や芸能を取り入れ、それらを通じて沖縄ならではの矯正教育を実施しています。中でも、昭和60年から導入した職業補導の紅型制作は、工程の一つ一つが根気の要る複雑な手作業であり、集中力や忍耐力、責任感を養います。また、沖縄の少女をよりよく育てたいという熱い思いを抱いた地域篤志家の方々との連携も、当園の特徴の一つです。

☆日々の業務の中で、特にご苦労の多い点、心がけている点をお聞かせ下さい。

沖縄女子学園に入院する少女たちの中には、虐待を受けて育ち自身も傷害等の事件を起こした者、性被害をきっかけに売春行為を行った者、リストカットや文身が生々しく残る者など、女子特有の特殊な問題を抱えた者が多くいます。 職員は、昼夜を分かたず少女を見守り、親身に指導を重ね、少女たちとの信頼関係を築きつつ、個々の問題性を的確に見極め、個別プログラムなどの指導を展開しています。少女に接する際は、受容的な雰囲気を作る一方で厳しい指導を必要とする時もあり、そのバランスを保つことを心がけています。

☆印象に残るエピソードをご紹介ください。

出院した少女が、担当教官に宛てて手紙を書いてくることもしばしばです。 アルバイトをして毎日頑張っている、通信制高校に通いながら仕事をしているといった折々の報告をしてくれます。また、学園を訪ねてくることもあります。

先日訪ねてきた少女は、現在大学に通っていると言い、当園の担当教官と交わした約束を、今でも守っていると話してくれました。学園で地道に取り組んだことがいかに大切か、出院した後、痛感したと力強く話していました。

☆今後の業務への抱負をお聞かせください。

つまずきを体験した少女たちでも、落ち着いた環境で自らを振り返り、問題性に応じた専門的な教育を集中的に受ければ、必ず目を見張るほど大きく成長していくので、これを励みに日々業務に取り組んでいます。

これからも、職員一丸となって、非行少女の改善更生に力を尽くしたいと考えています。

 

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