第25回(平成24年) 人事院総裁賞「職域部門」受賞

国土交通省 東京航空局

仙台空港事務所

 仙台空港事務所は、津波による壊滅的打撃の中、被災地における物資・人員輸送等の拠点となる仙台空港の迅速な空港機能回復を果たし、被災地の早期の復旧・復興に尽力したことが認められました。

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津波の被害を受けた空港ビル

☆仙台空港の復旧に向けて震災直後からどのような取組をされたのですか。

   空港は地震等の災害が発生した時にこそ救急・救命の拠点となり、救援人員や物資、復旧資材を輸送する大事な役割があります。今回の震災では、その空港自体が津波で使用できなくなっていましたので、とにかく一日でも、一時間でも早く空港機能を再開させたい一心で行動しました。

まずは、滑走路の一部を使ってヘリコプターが発着できるように、次は輸送機が発着できるようにして緊急物資等を運べるように、その次は旅客機が発着し人が行き来できるように、との思いで取り組みました。

☆早期に空港機能を回復されましたが、特にご苦労の多かった点は何ですか。

  被災二日後から作業車両が来ましたが、それまでは手作業でがれきを除去し、効率が悪くてもできることは何でもやりました。重機や車両を動かすための燃料も枯渇し、ガソリンや軽油を求めて山形まで行かざるを得ず、作業の進捗は難儀を極めました。

また、空港内も周辺地域も電気、ガス、水道等のライフラインが止まり、食料も手に入らないような状況でした。通勤の車が流された職員が多く、鉄道・バスが動かないなか、庁舎に泊まり込み救援の食料を分け合い、寒さに震えながらの作業でした。

☆印象に残るエピソードをご紹介ください。

津波が来た11日から二晩、明かりと暖房と通信手段の途絶えた庁舎で大津波警報が解除されるのを待ち続けるしかありませんでした。震災から二日後の13日早朝、忽然として、国土交通省緊急災害対策派遣隊(テックフォース)が路面清掃車、ポータブル発電装置等を伴って仙台空港に現れました。これで助かったとの思いに加え、悲嘆にくれている場合ではない、空港再開の強い使命感を抱きました。

☆今後の業務への抱負をお聞かせください。

仙台空港に勤務する職員は、震災が起きる前からお客様の安全を確保し、航空機の安全運航を確保することが責務だと思っていました。今回の震災によって空港周辺で多くの方が犠牲になり、避難誘導に当たった警察官や消防団員が殉職する様を見聞きし、より一層、命の大切さを感じています。また、被災後は人々が助け合う姿、復興に携わる人々の力強さも見てきました。

  今回の受賞を励みに、震災と復旧の経験を生かし、これまで以上にお客様の安全を最優先として、より多くのお客様に安心して仙台空港をご利用頂けるよう努めてまいりたいと思います。

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