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第1編 ≪人事行政≫

第2部 平成14年度業務状況

第5章 職員の福祉

第2節 セクシュアル・ハラスメント防止対策


公務におけるセクシュアル・ハラスメントの防止等については、規則10-10において、防止及び排除のための必要な措置等が定められている。各府省はこれに基づきセクシュアル・ハラスメント防止等に関する部内規程、苦情相談体制の整備等を行っているが、人事院においても、セクシュアル・ハラスメント防止週間の実施、研修会の開催等を通じセクシュアル・ハラスメント防止のための職員の意識改革の徹底、相談体制の充実を図ってきているところである。

1  セクシュアル・ハラスメント防止週間の実施

人事院では、平成14年12月4日からの「国家公務員セクシュアル・ハラスメント防止週間」における行事として、同月5日、大阪市において「シンポジウム〜セクシュアル・ハラスメントのない職場を目指して〜」を開催するとともに、同月7日には、第二東京弁護士会等の協力を得て、東京都において「セクシュアル・ハラスメントホットライン(一日110番)」を開設した。

(1)  「シンポジウム」の開催

セクシュアル・ハラスメントを防止するためには、職員、管理・監督者等に対してセクシュアル・ハラスメントに関する基本的事項や求められる役割についての認識を深めさせることが重要である。そのため、職員、管理者等の意識啓発を図るためのシンポジウムを開催しているが、平成14年度は前年度に引き続き地方機関の職員を対象に行うこととし、次のとおり大阪市において開催した。このシンポジウムには321人と多数の参加者を得、これらの参加者からは、「セクシュアル・ハラスメントの起こる背景がよく分かった」、「セクシュアル・ハラスメントに関して再認識する機会になった」等の意見が寄せられるなど、有益であったとする評価とともに、継続して実施を望む声が多かった。

〈シンポジウム〜セクシュアル・ハラスメントのない職場を目指して〜〉
  • 〇 日時 平成14年12月5日(木)13:00〜16:30

    〇 場所 大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)ホール

    〇 参加者 321人

    〇 内容 基調講演 朴木佳緒留 神戸大学発達科学部教授

    • パネルディスカッション

      • (コーディネーター)

        • 朴木佳緒留 神戸大学発達科学部教授

        (パネリスト-五十音順)

        • 塚本美彌子 弁護士
          中田 幸恵 社団法人日本産業カウンセラー協会スーパーバイザーカウンセラー
          野崎 勝彦 グンゼ株式会社ビジネスセンター人権啓発担当
          吉野 太郎 関西学院大学総合政策学部専任講師



シンポジウム〜セクシュアル・ハラスメントのない職場を目指して〜


(2)  「セクシュアル・ハラスメントホットライン(一日110番)」の開設

今後の公務におけるセクシュアル・ハラスメント苦情相談等、防止対策の推進に資するため、平成14年12月7日(土)に「セクシュアル・ハラスメントホットライン(一日110番)」を開設した。相談員として、弁護士、カウンセラーのほか人事院の職員相談官が、各府省の職員などからのセクシュアル・ハラスメント問題に関する様々な苦情相談を受け、それぞれの専門的立場からアドバイスを行った。当日の相談件数は、受付総数が8件(女性6件、男性2件)で、うちセクシュアル・ハラスメントに関する相談は3件、相談内容は、「飲食等の誘い」、「女性差別発言」などであった。

このほか、平成15年3月1日(土)に北海道事務局において、同月8日(土)に四国事務局においてもホットラインを開設し、合計7件の相談があった。

2  セクシュアル・ハラスメント防止制度の周知

セクシュアル・ハラスメント防止対策を推進するため、平成14年度は、国家公務員セクシュアル・ハラスメント防止週間の実施に当たり、これまで行ってきた各府省へのポスターの配布に加え、職員が認識すべき事項等を記したリーフレットの全職員への配布や人事院ホームページへの掲載など周知・啓発活動の強化に努めた。

また、同週間中の平成14年12月6日には、本府省の担当者を対象に、セクシュアル・ハラスメント防止対策担当者会議を開催し、お茶の水女子大学戒能民江教授による「公務職場におけるセクシュアル・ハラスメントを防止するために」と題した特別講演のほか、各府省との間でセクシュアル・ハラスメント防止対策について意見交換を行った。さらに、各府省の地方機関の担当職員を対象にセクシュアル・ハラスメント防止対策研修会を北海道、関東、中部及び中国の4地区で計6回開催し、セクシュアル・ハラスメントの防止対策に対する認識と実務についての理解を深めることに努めた。これらの研修会の参加者の反応としては、全体的には有意義であったとする者が多く、また、今後の研修会に対する新たなテーマの要望も出されるなど、関心の高さが示された。


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