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第2編 ≪国家公務員倫理審査会の業務≫

第1部 倫理制度に関するこの1年の主な動きと今後の課題

3 倫理制度に関する意見聴取

(1) 有識者との懇談会等


倫理審査会では、倫理規程が施行されて以降、各界の有識者等からの意見聴取を行っているが、平成14年度においても、報道関係者、学識経験者、企業経営者等の各界で活躍している有識者4人と倫理審査会の会長及び委員との懇談会を開催した。懇談会においては、倫理法・倫理規程に対する評価、公務員の情報収集の在り方、公務員倫理を保持するための施策など、倫理制度に関する様々な意見を聴取した。

また、各府省の官房長との懇談会を実施し、各府省における倫理法・倫理規程の運用状況や、業務への影響、倫理法・倫理規程に対する要望事項などを聴取したほか、各府省で倫理規程の運用に当たっている担当者からも意見聴取を行った。

<有識者との懇談会における主な意見例>
  • 〇 最近の問題は、官僚と業者の関係にとどまらないので、国益のために官僚はどうあるべきかという新しい意味での公務員倫理を考えてほしい。公務員が生き生きと国益のために働くということが重要だ。
    〇 公務員が誇りを持って生き生きと働けることは非常に重要だ。そのためには、すべての人が、きちんと評価され、それに応じて昇進していくという仕組みが必要だ。
    〇 倫理法については高く評価している。倫理法に定められた原則を守ってさえいれば、公務員が萎縮するとか情報交換がやりにくくなったという問題は、運用でどうにでもできるのではないか。
    〇 倫理規程は確かに大事で、公務員の信頼性を守るものだが、公務員として重要なのは、このほかに、国民に期待されている役割をきちんと果たしているかということだ。公務員制度全体について、国益の実現、国際競争力という観点から考える必要があるのではないか。
    〇 倫理規程の運用は、第一線ではかなり厳しいものになっているので、ここまでできるということを事例集で示してもらうのは大事なことだと思う。
    〇 公務員と民間との緊密な情報交換は必要だ。大切な情報交換は、しらふである勤務時間中に行うことが望ましい。ビジネスアワーにそういう話がきちんとできるという風土を作ることが重要だ。ただ、外からの目さえ確保されていれば、付き合い方についてあまり神経質になる必要はないと思う。

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