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第1編 人事行政

第2部 人事行政この1年の主な動きと今後の課題

V 人材の育成

4 研修の開発と充実


人事院は、公務員研修の適切な推進を図る観点から、研修ニーズに応じた教材、研修コースの開発・改訂に当たるなど、研修全般にわたって必要な研究、検討を行っている。

(1) 人事院式監督者研修(JST)基本コースの改訂

人事院式監督者研修(JST)基本コースは、職場のリーダー(監督者など)に対して、仕事の管理や部下の育成などに関する基本を組織的、体系的に修得させることを目的としている。昭和26年の開発以来、数次にわたってそれぞれの時代の変化を考慮に入れた改訂を行ってきたところであり、平成15年度においては、時代の急速な変化や業務遂行における環境の変化に対応した、より実践的で効果的なマネジメント研修の在り方を中心に検討を行ってきたが、この検討を踏まえ、平成16年度においては、具体的な改訂作業に着手することとしている。

(2) 中途採用職員研修の充実

近年、官民の人材交流が進み、民間から公務に中途採用される者が増加している。これらの専門的な知識・経験を有する民間からの中途採用者に対して、公務員としての倫理観のかん養や行政の中立性・公正性についての意識を徹底させることを目的として、平成14年度に初めて本府省の中途採用職員を対象とした研修を実施したところであるが、平成15年度においては本院において2回開催するとともに、地方事務局(中部、近畿地区)においても各地方機関における中途採用職員を対象に研修を実施した。

(3) マネジメント能力等の向上のための行政研修の充実

公務員研修所で実施している行政研修においては、公務組織をより一層活性化することをねらいとして、行政運営の中核となるべき各府省の職員を対象に幅広いマネジメント能力を高めることを重視しており、平成15年度においては、メンタルヘルス、コーチング等の科目を取り上げたところである。また、行政の説明責任を果たすことの重要性を踏まえ、国民やメディアへの適切な対応能力や情報発信能力を高めるために「メディアトレーニング」などのコミュニケーション能力の向上に関する科目についても導入したところである。平成16年度においても引き続き、研修ニーズを踏まえつつ充実を図っていくこととしている。


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