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第2編 国家公務員倫理審査会の業務
第2部 平成15年度業務状況
第1節倫理の保持を図るための啓発活動等
1 倫理制度の周知徹底、広報活動
倫理法・倫理規程の適正な運用を確保するためには、その内容が、これらの法令の適用を受ける職員や職員と接触する民間企業等に十分理解されることが重要である。そのため、倫理審査会は、平成15年度において次のような施策を実施した。
- (1)倫理法・倫理規程施行前に配布した倫理制度に関する冊子「国家公務員倫理教本」について、運用上の解釈や報告制度の説明などを盛り込んで改訂したものを作成し、職員に配布した。
- (2)各府省の本省担当者を集めた会議を開催し、倫理法・倫理規程の運用に関する説明を行うとともに、各府省における適正な運用を図るため、各種の資料提供を行った。その一環として、平成15年7月に、前年度の各府省等からの個別の照会事項に対する倫理審査会の回答をまとめて52事例を掲載した「国家公務員倫理規程事例集(平成15年増補版)」を作成し、各府省等に配布した。
- (3)職員と接触する民間企業等に向けて、国家公務員の倫理制度の概要を解説したパンフレット「国家公務員の倫理保持のためのルール 倫理法・倫理規程のあらまし」を作成し、各府省や経済団体、関係法人等に配布した。
- (4)産学官連携の研究活動に携わる職員に向けて、研究活動の際に接触する相手方との関係について倫理法・倫理規程の取扱いの概要を解説したパンフレット「気になる疑問もこれで安心 産学官連携の活動と倫理法・倫理規程」を作成した。
- (5)倫理審査会のホームページにおいて、「国家公務員倫理規程事例集(平成15年増補版)」や各種パンフレット、贈与等報告書の提出状況を掲載するなど、その内容の充実を図った。
- (6)平成14年度から実施している「国家公務員倫理週間」(12月1日から7日までの1週間)に際し、公募作品の中から採用した標語「信頼に 応える仕事と 確かな倫理」を用いて啓発用ポスターやパンフレットを作成し、各府省等に配布した。また、各府省等の担当者を対象とした講演会や、公務員倫理に関する意見の募集を行ったほか、人事院広報誌「人事院月報」においても公務員倫理の特集を掲載した。
▲公務員倫理に関する講演会

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