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第1編 人事行政

【第3部】 平成19年度業務状況

第1章 職員の任用

第3節 Ⅱ種・Ⅲ種等採用職員の幹部職員への登用


意欲と能力のある優秀なⅡ種・Ⅲ種等採用職員の幹部職員への登用を着実に推進するため、各府省においては、「Ⅱ種・Ⅲ種等採用職員の幹部職員への登用の推進に関する指針」(平成11年事務総長通知)に基づき、「計画的育成者」の選抜、育成に努めており、従前T種採用職員が就いていたポストへの任用や出向ポストの拡大など、各府省それぞれの実情に応じた取組がなされているとともに、人事院が実施する行政研修(特別課程)にも積極的に参加している。平成19年度においては、「行政研修(係長級特別課程)」及び「行政研修(課長補佐級特別課程)」を各2回実施し、係長級では22府省から91人、課長補佐級では22府省から67人の参加があった。また、「行政研修(係員級特別課程)」については、18府省から75人の参加を得て実施された。

また、これまで海外勤務や海外研修の機会の少なかったⅡ種・Ⅲ種等採用職員にも海外研修の機会を付与し、国際化する行政に対応し得る基礎的素養の向上を図るため、短期在外研究員制度の特別枠を設定し、平成19年度は、行政研修(係長級特別課程)受講者の中から選抜した4人を海外研修に派遣した。

人事院は、毎年、各府省人事担当課長から成る「Ⅱ種・Ⅲ種等採用職員登用連絡協議会」を開催し、啓発に努めるとともに、「平成19年度Ⅱ種・Ⅲ種等採用職員の登用施策等に関する調査」を行い、状況把握を行った。同調査によれば、平成18年度においてⅡ種・Ⅲ種等採用職員の登用推進努力として行った新たな幹部職員(本府省課長級以上)への任用数は、指定職ポスト13人、本府省課長等46人、地方支分部局長等60人で、計119人であった。


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