トピック:幹部候補者育成プログラムの事例
経営幹部候補者を早くから選定し、中長期的に育成を図るためのプログラムを実施している企業(製造業)がある。社内に幹部候補育成機関を設け、採用されてから10年程度経過した35歳前後の係長級の者を対象とするプログラムと、更に10年程度経過した45歳前後の者を対象とするプログラムを用意している。
前者は、OJT(職場内での実務を通じて行われる研修をいう。)を基本とするもので、例えば、営業の者を生産部門に配置するなど異なる専門分野を経験させながら育成を行うものである。
また、後者は、OffJT(職場を離れて行われる研修をいう。)で、一定期間職務を離れて集中的に研修を行うものであり、更に、国内外の大学やビジネススクールに行くこともある。
これらの対象者になることで昇進が保障されるものではないが、後者のプログラムについては、役員になるための必要条件とされている。