国の行政機関には、本府省(府、省、委員会、庁等)、審議会等、施設等機関、特別の機関、地方機関(地方支分部局)がある。このうち本章では本府省と地方機関の在職状況に焦点を当てて考察することとする。本府省では制度の企画・立案、予算業務、対外的な政策等の調整、国会対応業務、国際業務等を行っており、地方機関では主として制度や予算の執行に関する事務を行っている。それらに勤務する国家公務員の人事管理もそれぞれの行政ニーズに応じて運用されている。
本節では、国家公務員の在職状況について、全組織、本府省、地方機関のそれぞれの特色等を見てみることとする。