このような名誉ある賞をいただき大変光栄に思っています。このたびの受賞を励みにして、水産資源の適切な管理と食の将来を守る一助になれるよう、これからも乗組員一丸となって取り組んでまいります。伴う強風、荒れ狂う海の中、実施不可能とされていた調査に乗組員が一丸となって挑みました。も、大きなリスクを伴う調査であったため、特に全体の指揮を執る船長には、数多くの苦悩がありました。調査の成果を得るという目的を果たすため、常に難しい判断を迫られながらも、有効な進め方や方策を見出すよう努めました。― いますが、近年は記録的な不漁が続いているため、資源動向や不漁要因について国際的に関心が高まっています。において、日本、米国、中国、カナダ、台湾等の関係国・地域による合意に基づき、国際的に管理されています。学的な知見に基づく管理方策を定めるために不可欠な科学的根拠となる重要な情報であり、サンマ資源の持続的な利用に向けた議論に大きく貢献することが期待されています。雷光が閃き、激しい雨や雹ひうをいかなる大義があったとして船や乗組員の安全を図りつつ今回の調査で得られたのは「基礎データ」とのことですが、今後、そのデータはどのように活用されるのでしょうか。北太平洋に広く分布するサンマは、多くの国・地域で漁獲されてまた、サンマは、国際機関である北太平洋漁業委員会(NPFC)今回の調査で開洋丸が収集してきたデータは、NPFCによる科― 業務を通じてやりがいを感じられるのは、どのようなことでしょうか。たとえ、人工衛星などからのリモートセンシング(遠隔地からの測定)によって様々な情報が得られるようになった昨今でも、水産資源の分布や生態などの情報については、調査船で実際に海を調査しなければ得ることができません。大自然と向き合って調査を行うため、危険や困難な状況に直面することもありますが、乗組員一丸となってそれを乗り越え、未知の世界の扉を開けば、様々な発見や感動に出会うことができます。それが漁業調査船による調査の醍醐味です。また、国民の皆さんの食の将来を守ることにもつながりますので、そこにやりがいを感じています。― 最後に、国民の皆様へメッセージをお願いします。ょ▲乗組員が一丸となって流し網を揚げる様子▲悪天候の中、調査を行う乗組員11
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