人事院月報 2024年5月号 No.897
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 ◆○ ○ ○ ○ 令和五年度「人事院総裁賞」受賞者を決定するに当たり、各界有識者から成る選考委員会を令和五年一二月一一日(月)に開催しました。受賞者・受賞部門についての選考委員会における御意見等を紹介します。国際担当職員として、語学力を生かして他国をリードし、安全で能率的な船舶交通に寄与したことは高く評価できる。野口氏は、国際的な貢献や国の対外的な地位向上に直接好影響を与えていることからも人事院総裁賞にふさわしい。次世代の電子航行支援システムは、船舶交通だけでなく他の交通手段にも応用が広げられる可能性があり、国際的に高く評価されていることは特筆に値する。働き方改革が提唱されている中、雑務にかかっていた時間を、より効率的な公務に割り当てられるよう、業務効率化ツールを開発した。これは、他省庁でも活用できる可能性がある素晴らしい成果である。○ 行政のDX化が大きな課題となる中、金融庁において職員が実装した事例を見せてくれたことを評価したい。○ 本チームの取組は、これからの公務の働き方に大きな影響を与えると考える。今後も、霞が関が最先端な取組を促進することを期待し、評価したい。○ 我が国初の少年院が一〇〇年にわたり社会の重要な役割を果たしてきたことは、賞賛に値する。○ 収容者の特性、出院後の社会環境も大きく変化する中で、その実態を正確に捉え、適切な指導・支援を続ける姿勢に敬意を表したい。○ 収容者の出院後の生活を支えるためにも、社会的な受容を促すことが肝要であり、その視点からも高く評価したい。〇 日本における重要な漁業資源の一つであるサンマについて、厳しい環境の中、学術的にも価値ある基礎データを取得し、安定的な資源確保に貢献している点が素晴らしい。○ 過酷な環境下において、革新的な調査手法の開発に取り組むこと、確実にその成果を出すためには、多くの困難が伴っ◆ 選考委員会における審議の模様 海上保安庁 交通部企画課 国際・技術開発室 金融庁 政策オープンラボTECHFORMINGチーム専門官野口 英毅氏法務省 浪速少年院 水産庁 漁業調査船「開洋丸」乗組員一同▲佐宗委員▲所委員▲玉塚委員長▲石戸委員16

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