人事院月報 2024年5月号 No.897
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終的に完成させました。私たちは信憑性に重きを置いていたため、様々な職員を集めて調査結果を検証し、彼らのフィードバックに耳を傾けました。れらの経験談の多くは最終的なEVPに反映されています。APS Jobs トには、ビデオも含め、より多くの職員の経験談が掲載されています。《EVPの効果を評価するのはこれから》れていますが、それで終わりではありません。今重点を置いているのは、オーストラまた、職員の公務での経験談も聞き、こ私たちのEVPは立ち上げられ、実施さのウェブサイリア公務の各機関がEVPを適用・推進できるよう支援することです。そのために、EVPが労働雇用市場において常に最新のものであり、オーストラリア公務がEVPで約束したことを提供できるように、データソースを使用してEVPをモニタリング・評価し続けます。《キャリアパスウェイ・プログラム》次に、公務の魅力向上のもう一つのツールとして、オーストラリア公務に入るためのキャリアパスウェイ(道筋)について説明します。オーストラリア政府は、キャリアパスウェイ・イニシアティブの下で、オーストラリア公務に初任レベルで入ろうとする人を対象に様々なプログラムを実施しています。これは、研修、イベント等への参加も兼ねています。ここで、キャリアパスウェイ・イニシアティブの歩みを紹介します。二〇一九年には、初任レベルに人材を惹きつける戦略を検討するチームを設置しました。ここで明らかになったことの一つは、募集・採用手続を機関ごとに行っているため、プログラムが分かりづらいということでした。二〇二〇年には、オーストラリア公務全体で需要の高い七つの専門ストリームで、大卒・院卒者向けのプログラムを新設しました。二〇二一年には、このモデルをさらに発展させて、大卒・院卒の採用者を採用初年度にオーストラリア公務アカデミーを通じて育成する取組を導入しました。二〇二二年には、大卒・院卒者だけでなく、高卒者やインターン等を対象とするプログラムを新設しました。そして二〇二三年には、プログラムを更に追加するとともに、潜在的な応募者にキャリアパスウェイ・プログラムが採用への道筋をサポートするものであると認識してもらえるよう、ブランディングにも力を入れました。《各省横断的に運営》現在、キャリアパスウェイ・プログラムは各省横断的に運営されており、キャリアパスウェイ・チームは採用調整という形で各機関を支援しています。このプログラムそのものは、オーストラリア公務内の特定の機関が専門のストリームやプログラムを担当し、主導して実施しています。また、新しいプログラムを開発、あるいは古いプログラムを外す必要がある場合は、担当す〈EVPの5つのテーマ〉20

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