てしまうと、途端に発信がやりにくくなります。で交流するプラットフォームである以上、広義では公式情報であるものの、ある程度、平易で分かりやすい短文にしておかないと、SNSユーザーからの反応を得られず、発信している意味が薄くなる場合があります。プルにしておくこと。様々な部門に許諾を得て発信する場合は、担当者の負担を軽減できるように、なるべくシンプルな承認フローを構築しておくことです。意見交換をして分かったことは、調整力と受け手の立場から考える想像力を持っている人がSNSの担当に向いている、ということでした。任命される方も多くいらっしゃいますが、組織において最良の人選であるか今一度考えてみましょう。ザーの最前線に立ち、反応や声を受け止めながら、どのような発信をすれば、相手に誤解や、不公平を招くような言い方を避けられるか、即座にイメージして対応する能SNSは、先にも述べたとおり、個人間望ましい形は、発信の責任、管理をシンこれまで、様々な組織のSNS担当者とデジタルに強そう、というだけで担当に担当者は、オンライン上で大勢のユー力が求められます。そして、SNSの投稿や準備にしっかり時間を使える人を選定するべきでしょう。なぜならSNSの運用は非常に時間がかかるためです。きちんと準備し、練られたSNS投稿が鍵になります。オンラインによるコミュニケーションが増加し、これから人のつながりがさらに多様化していく時代が来るでしょう。組織の情報発信は、時代に合わせた発信のあり方を追求しながら、社会から必要とされている大切な情報発信を通じて、人と人をつなぎ、実直に行っていくべきでしょう。(どうだぬき・しんいちろう)組織の情報発信のこれから洞■■■■■田貫 晋■■■■■■一朗人事院 広報プランナー自己紹介文:2006年森ビル株式会社入社六本木ヒルズの展望台、ギャラリーの企画、運営、広報などを担当、総SNSフォロワー80万を抱える森美術館のマーケティング担当を経て現職。SNSマーケティングを組織に積極的に取り込むとともに、多様なターゲットに広くリーチするSNSの運用方法を研究SNSの運用についてセミナー講演も多数。Forbes JAPANが選ぶトップインフルエンサー50に選定(森美術館・2019年)。著書『シェアする美術 森美術館SNSマーケティング戦略』(翔泳社)36
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