― はじめに、政策オープンラボTECHFORMINGチームではどのような取組を行っているのでしょうか。私たちのチームは、ITの活用を通して業務手法・習慣を効率化することで、若手職員が政策の検討そのものに時間を割くことができる環境に変えていくことを目的として活動しています。最終的な目標はこのような活動を通じて、金融庁をより創造的な人材が集まる組織に変えていくことです。当チームでは、職員全体のスキル向上とチームメンバーによる効率化事例の創出が好循環となるよう、大きく分けて次の二つの取組を進めています。① 職員等のITリテラシー向上の取組職員向けのプログラミング研修や外部講師によるITに関するセミナーの実施のほか、公務に関心を持つ理工系学生に向けたキャリア体験の開催等② 時代に即した業務効率化ツールの開発業務の効率の改善に向けたボトルネックや全庁的に共通する非効率な業務について、独自に業務効率化アプリケーションを開発・運用― チーム発足のきっかけ、業務効率化ツールの開発・活用の経緯をお聞かせください。当チームの代表を務める職員は、採用直後から、非効率な業務手法・習慣への問題意識を強く持っていました。その後、金融庁の組織改革の一環として、職員が担当業務以外に広く金融行政に関係する課題に取り組むことが認められる「政策オープンラボ」が始動した際、プログラミングなどを通して、それらの課題を解決していくため、「TECHFORMINGチーム」を立ち上げました。金融庁 政策オープンラボTECH FORMINGチーム行政事務における業務効率化ツールを開発・実装し、多くの業務の効率化やワーク・ライフ・バランスの向上等を実現。捻出した時間を政策の検討等に充てることにより、若手職員の活躍を促進するとともに、より効率的な公務の実現に大きく貢献したことが認められました。人事院総裁賞「職域部門」受賞06業務効率化ツールを開発・活用し、霞が関の生産性向上へ
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