小司 禎教藤原 弘章田尻 拓也荒木 洋 健太郎山内 小林 ちあき原田 やよい津波も含め、気象庁が行う業務に関する研究を気象庁本庁や地方官署と一体となって行っています。気象研究所は元々東京に在りましたが、つくばが研究学園都市に指定されたことに伴い、昭和五五年に移転してきました。研究学園都市として様々な機関がつくばに移ってきたということもあり、近隣の研究所と共同研究を行うこともあります。気軽に行き来して意見交換を行うこともでき、研究がやりやすい環境です。同じつくばにある国立環境研究所や、防災科学技術研究所、隣にある産業技術総合研究所を始め、細かいものも含めると実に様々な機関とやりとりをしています。―気象研究所で働くにはどのような道があるでしょうか。[藤原]研究職として働くには三通りありますが、一つ目は人事院主催の国家公務員採用試験の総合職試験の院卒程度または大卒程度、もしくは一般職大卒程度の技術系の区分に合格し、気象庁の採用面接を受ける方法です。採用後すぐに気象研究所に配属になることはほとんどないですが、気象庁本庁や管区気象台にて経験を積んだ後に気象庁内の異動で研究所に来ることができます。二つ目は高卒程度で気象大学校の試◀︎インタビューにお答えいただいた皆さん(敬称略・取材時の役職です) まず初めに、気象研究所企画室研究評価官小司さん(当時)、同室課長補佐藤原さんに気象研究所について教えていただきました。―気象研究所について教えてください。[藤原]気象研究所は気象庁の中の組織であり、中央気象台に研究課が設置されたのが始まりです。その後、気象研究所と名称を改めましたが、発足以来、地震・火山・企画室研究評価官企画室課長補佐気象予報研究部第五研究室主任研究官台風・災害気象研究部第二研究室主任研究官台風・災害気象研究部第三研究室室長気候・環境研究部第一研究室主任研究官気候・環境研究部第一研究室主任研究官 月報編集部気象研究所の概要 日々の研究を積み重ね、甚大な被害をもたらす自然災害に対する予測精度を高めたり、発生メカニズムを解明したりすることで減災につなげていこうとしている公務員がいます。ドラマ『ブルーモーメント』でも注目を浴びる気象研究所で働く皆さんに日々の業務についてお話を伺って来ました。インタビュー~気象庁気象研究所の皆さんを取材しました~10気象研究を通じて社会に貢献する公務員
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