・常に国民と向き合い、自己を規律するこいと分析がしにくい。ご自身が携わる行政分野は、諸外国と比べてどうか、諸外国に遅れを取っていないか、などと、常に世界の動向に目を向け、日本の国民、日本の社会に、世界最高水準の行政サービスを届ける、そういう強い気持ちを持っていただきたいと思っています。よって解釈の仕方、切り取り方は異なるものです。外国語の習熟に今一度注力してほしいと思います。情報源が広がり、物事を多面的に、より客観的に捉えることができるようになります。また、よく指摘される縦割りの思考、これには何重にも注意して頂きたいことです。ある省に長く在籍すればするほど、専門性は高まりますが、国民の真の利益が見えにくくなり、考え方も現状維持に偏りがちになります。これらはしばしば「サイロ」型思考と言われます。皆さんにはオープンな思考、柔軟な発想、それをいつまでも忘れないで持ち続けてほしいと思います。待から、色々とお願いをいたしました。・能力を磨き、高い視座を持つことある一つの物事を捉える際にも、言語に今日は、皆さんに対する非常に大きな期・国際性と開放性これらはあくまで人事院総裁という立場上申し上げました。私自身も、日夜反省をし、苦悩していることです。人事院は、適切な労働環境や処遇、能力を磨く研修機会の提供など、国家公務員の皆さんが職務を全うできるよう、最大限の支援をしています。今後も各省の人事担当部局とともに、活力ある職場づくりに務めます。これらについて、現場からの問題提起も歓迎します。また人事院は、国家公務員の職場での困り事の相談窓口でもあります。人事院では今年になって、人事院という組織の使命やあるべき姿、人事院職員が働く上での拠り所となる価値観、すなわち、ミッション、ビジョン、バリューを策定しました。ミッションは、「公務員を元気に、国民を幸せに」です。人事院は、このミッション、ビジョン、バリューを心にとめ、公務員の人材マネジメントについて、新たな時代を見据え、これまでの延長線上の対応ではない、抜本的なアップグレードに挑戦しています。より良い公務職場の実現に向かって、一緒に前進していきましょう。皆さんが、国家公務員としての気概を持って、多くの難題に立ち向かい、日本の将来を創っていくことを大いに期待しています。そのように果敢にチャレンジしている皆さんとまたどこかでお目にかかり、直接お話できる日を楽しみにしています。開講式(総裁訓示)の様子と31
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