」「独「」高松藩主としてこの地に入りました。この頼重は水戸黄門でおなじみ徳川光圀の兄であったということ。さらに、光圀の長男が二代目高松藩主となり、頼重の次男が光圀を継いで三代目の水戸藩主となるなど、両藩は深い関わりを持ちながらその後もこの地を治めていきました。現在の宇和島市を治めた宇和島藩は、眼竜の長男伊達秀宗が送られ、以後幕末まで伊達家によって藩政が担われました(なお、藩庁となった宇和島城の天守は現存一二天また、愛媛県の南、南予地方に位置するの異名でおなじみ仙台藩主伊達政宗守の一つで、四国にはこのほか丸亀城、松山城、高知城があります)。遠く離れた四国と東日本の地とが歴史的に密接な関係を保っていた点は深く興味を惹かれます。四国事務局では国家公務員に有為な人材を確保するため様々な人材確保活動を実施しています。昨年一二月、高校生・高専生を対象に、保護者とめぐる国家公務員職場見学ツアーを高知県で実施しました。国の機関の最前線で働く職員や実際の仕事の現場を見ていただくことで、就業に対するイメージを明確にし、将来の就職先の一つとして国の機関を意識してもらうことを目的としています。保護者の方を含め一九名にご参加いただき、高知海上保安部、高知地方気象台、高知地方検察庁を訪れ、執務室での業務説明や巡視船の船内見学、気象観測所での観測機器の説明など、各機関の協力の下、行うことができました。普段生活している土地で、日頃目にする機会の少ない国家公務員の仕事ぶりを実際に見たことで、公務に関心を持っていただけたことと思います。将来私たちと一緒に国民の幸せのために若い力を注いでくれることを願っています。瀬戸内海国立公園は、昭和九年、九州の雲仙、霧島とともに全国初の国立公園として指定され、今年三月、九〇周年を迎えました。現在一府一〇県にまたがる国内で最も広い国立公園です。記念の各種イベントが催される予定ですので、ぜひこの機会に、美しい内海の多島海景観を始め、文化や歴史などの魅力溢れる四国を訪れてみてはいかがでしょうか。(あきば・たけし)将来を目指して瀬戸内の魅力をぜひ今(右上から時計回り)丸亀城、宇和島城、松山城、高知城保護者とめぐる国家公務員職場見学ツアー35
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