人事院月報 2024年6月号 No.898
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常勤職員の死傷者(死亡者及び休業一日以上の負傷者)の数は、近年は小幅な増減を繰り返していましたが、令和三年度は、新型コロナウイルス感染症の罹患により大幅に増加しました。令和四年度は前年度より減少しましたが、近年では多い数となっています(図1参照)。令和四年度の災害による死傷者は二六六人で、前年度と比べ二五人減少し、このうち死亡した者はいませんでした(前年度三人)。死傷年千人率で見ると前年度一・〇四から〇・九五へと〇・〇九ポイント低下しています(図1参照)。また、この二六六人のうち、船員の負傷者は二二人で、前年度と比べ九人増加しました。* 死傷年千人率とは、一年間の在職者千人当たりの災害発生による死傷者数を表したものです。 ⑴ 事故の型別の状況死傷者を事故の型別に見ると、「転倒」概況死傷者数(常勤職員)*二  一 令和四年度国家公務員災害報告の概要○  令和4年度における常勤職員の死傷者は266人で、令和3年度より25人減少。死亡者は0(前年度3人)。○  事故の型別に見ると、「転倒」が53人で最多であり、次いで、「武道訓練」50人、「その他(新型コロナウイルス感染症)」42人で、上位3項目で災害全体の54.5%。○  休業日数別に見ると、「8日以上30日以下」が100人(前年度168人)で最も多く、休業8日以上の者(死亡者を含む。)は142人(前年度207人)。 今年度で75回目を迎える国家公務員安全週間が、7月1日から7月7日までの1週間にわたって実施されます。 安全週間は、各府省が安全管理活動の充実及び安全意識の向上に取り組み、職員が仕事をより安全に、かつ、より効率的に行うことを目指すものです。 今年度も安全週間に先立ち、各府省から標語を募集しました。今年度の標語には、2,642件の応募作品の中から、財務省神戸税関 鳴海 浩一 さんの作品が選ばれました。御応募いただきました皆様には、厚く御礼申し上げます。 以下、令和4年度国家公務員の災害報告の概要をご紹介しますので参照いただき、常に安全を心がけてください。特 集報告のポイント◆ 調査対象年度:令和4年度◆ 調査対象:一般職の国家公務員(行政執行法人の職員を除く。)02職員福祉局職員福祉課「違和感の アンテナ張って 事故防止」国家公務員安全週間に当たって

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