msやPowerBIいうイメージは子どもに勧められない一番の理由でした。どもにためらいなく勧められる仕事ではないということに大変な危機感を持ちました。一つ一つは小さな仕事かもしれませんが、国の仕事というのは大きな結果につながっていきます。そんな国民一人一人にとって必要不可欠な仕事が選ばれなくなってきてしまうことは大変な問題だと思います。す。私が人事院に入ったからといって、できることはごく限られたことです。しかし、小さなことでも何か将来のためになることができたら良い、社会のために働くということをせずに人生が終わってしまうと後悔するかもしれない、そんな思いで人事院の募集に応募しました。先入観を持って初出勤日を迎えましたが、実際に働いてみるとそこまで大きな違いは感じませんでした。いわゆる伝統的な大企業からの転職であれば、意思決定のプロセスや勤務条件にあまり驚くことはないのか親となった今、国家公務員が必ずしも子今人事院は大きな課題に直面していま官と民では様々なことが大違い、というをExcelにするという第一歩は踏み出されForと思います。DX面については遅れを感じました。紙ていましたが、その先の変革はこれから、というところだと感じました。院内では「デジタルDaysチャーする研修も行われていて、熱心に参加する職員の皆さんの様子から今後どんどんDXが加速し業務環境の改善が図られていくのではないかと感じています。私もできるところから取り組んでいきたいと思います。また、大きく違いを感じたところは異動の多さです。服務などの観点から仕事が属人化しない、人間関係が固定化しないということは重要であるものの、異動があまりない方が業務を先輩から後輩に時間をかけて引き継いでいくことができ、抜けや漏れが少なくなるように思います。こちらでは既存の業務にもかかわらず業務を調べるための時間が思いのほか必要でした。若手も先輩から学んでいくというよりも、自ら動いていかなければならない場面が多く、行政官、あるいはビジネスマンとしての力が付く一方で大変な面もあるのではないかと思います。」として、具体的に等の使い方をレク心配された”ブラックさ“については部署によるところが大きいようですが、幸い私はあまり残業をすることなく過ごしています。朝はどうしてもバタバタとしてしまいますが、夜は絵本を一緒に楽しんだり、宿題の音読を聞いたりして、残りも少なくなってきた子どもとの時間を過ごしています。テレワークや時間単位の休暇も取得しやすく、仕事と家庭を両立できる環境は整っていると感じています。現在は、広報専門官として本誌の編集や報道機関への対応などを行っております。人事院の動きがよく分かる部署に配属していただき、本誌の原稿を校正しながら人事院のことを学んでいる日々です。外から来た人間としての感覚を生かし、誌面やSNS等を通して広く国民の皆様に人事院や公務員についてお伝えしていきたいと思っています。株主の利益の最大化から、「公務員を元気に国民を幸せに」と使命は変わりましたが、これまでどおり自分らしく歩みを進めていきたいと思います。(あきづき・さえこ)人事院で働いてみてこれからのこと 31
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