人事院は、毎年、全国各地に総裁、人事官が赴き、経済界、言論界、学界、労働界など各地域の様々な分野の有識者に国家公務員の制度を説明し、御理解をいただくとともに、国家公務員の人事行政をめぐる諸問題について率直な御意見を伺うことを目的として、公務員問題懇話会を開催しています。本年は、静岡県静岡市、香川県高松市及び北海道札幌市の三都市で開催し、公務組織を支える多様で有為な人材の確保のための一体的な取組、職員個々の成長を通じた組織パフォーマンスの向上施策、多様なワークスタイル・ライフスタイル実現とW給与の確保等の人事院の取組について説明するとともに、人事行政諮問会議の中間報告(令和六年五月)の概要について説明を行い、有識者から、公務員人事管理全般にわたり、中・長期的な視点も踏まえて幅広い御意見をいただきました。人事院では、これらの御意見・御提言を真摯に受け止め、国民からの期待に応えられるよう人事行政の改善に努めていきたいと考えています。公務の仕事が地域に与える影響力は依ell-beingの土台となる環境整備、適正な国家公務員然として大きく、特に国家公務員は、国の中枢を担うダイナミックでやりがいのある仕事だと思う。しかし、志望者が減少傾向にあるのは、そうした仕事の本質が伝わっていないのではないか。○ 国家公務員ほどやりがいのある仕事はなく、様々な研修があり、多くのスキルを身に付けることもできる。今の若者は、利己的ではなくて利他的であり、人のために尽くすことに幸せを感じる人たちが多いため、若者に国家公務員のやりがいをアピールすることによって優秀な人材に来てもらえるのではないか。○ 中央省庁から地方官署に異動する職員にも素晴らしい職員が多い。中学校・高校といった学校教育の中でも、国家公務員の仕事を知ってもらう機会を作るなどして、国家公務員の素晴らしさを知ってもらいたい。○ 優秀な人材を確保するには、やりがいを持たせること、待遇を良くすることの二つが重要。大企業との競争に勝つためには大幅に給与を引き上げる必要がある。○ 国家公務員が実際にどのような仕事をしているのか、イメージがあまり湧かない。例えば、インターンシップ制度を広く活用して学生に具体的な業務を知ってもらう機会を増やせば、今の学生は情報伝達が非常に早いので、情報が拡散され、良い効果につながるのではないか。○ インターンシップなどを通じて、採用前に学生の接点を増やし、仕事の良い面公務組織を支える多様で有為な人材の確保のための一体的な取組人事行政報告 〜公務員問題懇話会を開催〜総務課未来を見据えた人事行政志望者の拡大について○ 12
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