ると、脳・心臓疾患の発症との関連性が強いとされ、いわゆる過労死ラインとも呼ばれる水準である、「一箇月一〇〇時間未満」の上限を超えた職員の割合は七・四%、「二~六箇月平均八〇時間以下」の上限を超えた職員の割合は一〇・五%で、前回よりもそれぞれ〇・三ポイント、〇・二ポイント減少しました。これらの上限を超えた職員の割合は、超過勤務の上限が設けられた平成三一年四月以降初めて減少に転じており、改善の動きが見られます。指導室では、調査等の機会を通じて、業務の平準化等に取り組み、「一箇月一〇〇時間未満」と「二~六箇月平均八〇時間以下」の上限を超える職員を減らすよう各府省に求めてきたところであり、こうした取組の効果もあるのではないかと考えています。否かについては、各省各庁の長が、その部署の業務の状況を考慮して適切に判断することとされています。令和四年度において、他律部署とされているのは二六・八%であり、これを組織区分別に見ると、本府省では七七・七%、本府省以外では一六・〇%となっています。のうち、いずれかの上限を超えた職員の割なお、ある部署が他律部署に該当するか一方、自律部署においては、二つの上限合は七・七%であり、前回よりも〇・九ポイント増加しました。続いて、上限を超えた職員が従事した主な特例業務を紹介します(図4)。主なものとしては、大規模災害への対処、新型コロナウイルス感染症対策関連業務、重要な政策に関する法律の立案、他国又は国際機関との重要な交渉、予算・会計関係業務、人事・給与関係業務、国会対応業務がありました。※上限別で見た場合の表について1(■)内は令和3年度の状況2〔■〕内の人数は年度末定員の総数(概数)。「%」は全体、本府省又は本府省以外の総数をそれぞれ■■■%とした場合の割合3上限別で見た場合の合計は、同一の職員が複数の上限を超えている場合もあるため、「いずれかの上限を超えた職員」の割合とは一致しない特例業務の内容※1①、③及び④は人事院規則に例示する特例業務。その他は「その他の重要な業務であって特に緊急に処理す■ることを要するものと各省各庁の長が認めるもの」のうち共通的な業務を取り上げたもの※2他律部署の割合については、他律部署の4つの上限のうち、いずれかの上限を超えた職員の人数を■■■%として算出したもの。同様に、自律部署の割合については、自律部署の2つの上限のうち、いずれかの上限を超えた職員の人数を■■■%として算出したもの■※3同一の職員が複数の特例業務に従事している場合もあり、また、上記の特例業務のほか、各府省固有業務等が特例業務とされているため、上記数値を足しても■■■%にならない※4〔■〕内の人数は、いずれかの上限を超えた職員の総数(概数)※5(■)内の「%」は、前回(令和3年度)の割合他律部署〔約■■■万人=■■■%〕〔約■■■■万人=■■■%〕【約■■■万人】■■【約■■■万人】ff(出典)人事院報道発表資料「上限を超えて超過勤務を命ぜられた職員の割合等について(令和4年度)」(令和6年3月26日)〔約■■■万人=■■■%〕■■9.4%ff■18.7%ff全体本府省自律部署〔約 ■■万人=■■■%〕〔約■■■万人=■■■%〕〔約■■■万人=■■■%〕■13.6%ff■15.8%ff■10.4%ff〔約 ■■万人=■■■%〕【約■■■万人】■【約■■■万人】ff〔約■■■■万人=■■■%〕【約■■■万人】■【約■■ 万人】ff本府省以外上限を超えて超過勤務を命ぜられた職員の割合(令和4年度)上限超えの主な要因別の職員割合(令和4年度)図4上限超えの主な要因別の職員割合(令和4年度)図3上限を超えて超過勤務を命ぜられた職員の割合(令和4年度)図4(1)他律部署(他律的業務の比重が高い部署)1月100時間未満2~6月平均80時間以下月45時間超は年6回までいずれかの上限を超えた職員(2)自律部署(他律部署以外の部署)1月45時間以下年360時間以下いずれかの上限を超えた職員①大規模災害への対処②新型コロナウイルス感染症対策関連業務③重要な政策に関する法律の立案④他国又は国際機関との重要な交渉⑤予算・会計関係業務⑥人事・給与関係業務⑦国会対応業務上限7.4%■(7.7%)13.5%■(14.1%)1.1%■(1.1%)7.0%■(6.8%)13.0%■(12.7%)0.9%■(0.8%)10.5%■(10.7%)19.1%■(19.9%)1.7%■(1.2%)13.0%■(11.9%)23.3%■(21.5%)2.5%■(2.1%)年720時間以下16.0%■(15.6%)【約■■■万人】■【約■■■万人】ff上限6.9%■(6.1%)13.9%■(12.3%)4.6%■(4.1%)7.7%■■■6.8%ff2.6%■■■2.4%ff7.3%■■11.2%ff9.2%■■10.5%ff10.4%■12.4%■■12.6%ff7.1%■■■6.6%ff21.0%■28.5%(28.1%)【約■■■万人】■【約■■■万人】ff全体本府省9.7%■(7.9%)15.3%■■■13.1%ff【約■■■万人】■■【約■■■万人】ff11.9%4.2%■■7.3%ff■0.6%■■0.9%ff0.4%■0.3%ff16.1%10.1%1.4%■■1.1%ff3.3%(2.9%)本府省以外6.5%■(5.8%)4.3%■(3.9%)7.2%■■■6.4%ff図3■20
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