質疑応答三 四 おわりに資質を備えていなければならない、という公務員法の要求に真摯に対応し、募集当局が職位のニーズに応じて応募者の心理的資質を評価するようにしています。一部の部門は、専門機関が開発した基準に基づき、心理的資質の評価を推進することで、候補者の性格特性、感情特性、自己認識、環境適応などの状況を十分に把握し、実力に基づいて採用する候補者を決定するための重要な参考資料としています。た環境作りを通じての生命線です。地理的、身分的制限をなくし、あらゆる種類の有資格者を平等に扱っています。また、国民に候補者情報を公開し、積極的に社会からの監督を受け入れることで、「ガラスの家の中の競争」(透明性の確保)を更に高めています。員採用試験の競争率の低下及び国家公務員離職者数の増加を背景として、以下に示す人材確保戦略を行っています。・心理的資質評価の探求公務員は職務を適切に遂行できる心理的・公正、公平な試験及び採用手続に向け公正と公平は、公務員採用試験の全過程(韓国)韓国国内における少子高齢化、国家公務・理想的な公務員の資質の確立理想的な公務員の資質とは、公務員が体現すべき理想的な考え方や姿勢のことで、韓国の公務員に期待する資質は、コミュニケーションと共感、献身と情熱、創造と革新、倫理と責任の四つです。コミュニケーションを図り、共感し、配慮できる市民中心の公務員を育成すること、献身と情熱は、国のために積極的に身を捧げる情熱的な公務員を育成すること、創造と革新は、変化に適切に対応し、創造的思考で革新をリードする公務員を育成すること、倫理と責任は、倫理観を持ち、誠実で責任ある仕事をする公務員を育成することです。・公務員の生涯設計に関する積極的な広報将来、中心的役割を担う若い世代に、公務員試験や公務員の生き方に関する情報を積極的に広報しています。また、国家人材データベース(NHRDB)を設立し、中央政府の重要なポジションにふさわしい人材を特定し推薦するためにデータベース情報を利用しています。さらに、事務職の公務員の待遇改善にも取り組んでいます。ピアレビューを追加評価基準として導入することで、公正な評価を確保し、重要な職務や困難な職務に就いている公務員には、勤務手当を追加支給することで、能力と成果に基づく報酬を推進する予定です。韓国から、若者世代の仕事に対する意識の変化や各国の若者世代の特徴について質問があったほか、採用試験の具体的な実施方法や公務員の成果に基づく報酬に関する議論がなされるなど、活発な議論が行われました。韓国も有為な人材の確保に関して課題を有していることが分かりました。韓国は、近年の若者世代の意識の変化を捉え、民間と同様、公務においても魅力の向上を図るための情報発信と勤務環境や採用制度等の改善を行っています。中国は公務員の受験者数は多く、人材確保について現状では困っていない旨の発言がありましたが、有為な人材を確保するため「公平性」をキーワードに試験制度を運用するとともに積極的な改善を行っている印象でした。本事業においては、今後も、三国に共通する人事行政の課題に関し積極的な意見交換を行っていきます。▲出席者集合写真20
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