lic School of GovernmentPubLeaders ロンドン・ヒースロー空港から車窓に続けて映る田園風景が途切れ、店や家が見え始めて数分、突如目の前に中世の街並みが目に飛び込んできます。私は、約二〇年前、オックスフォード大学の修士課程で学ぶ長期在外研究員として、大きなスーツケースとともに期待と不安を抱えながらバスから降りた瞬間を思い出していました。今回、私は再びオックスフォード大学にて、Bavatnik (BSG、公共政策大学院)によるRising 機会に恵まれました。スケジュールを初めて見たときは、朝から晩までぎっしり組まれた集中プログラムに驚き、ついていけるだろうかと不安も感じました。しかし、そのプログラムを無事に終えて振り返った今、充実したカリキュラムで得た認識や思考方法、朝から晩まで共に長い時間を過ごした研修仲間との友情は、今後の公務におけるキャリア人生の指針となる貴重な経験になると考えています。ここでは、その充実した六日間の概要を御紹介します。Programmeに参加する〇 今後三〜七年で組織を率いる可能性が高〇 参加者は、多国籍な中での学際的な経験〇 六日間の集中プログラムと事前オンライ 国際課長 矢島 恵理子① 全体概要い者を対象。を通じ、人、テクノロジー、組織文化の管理に関するスキルと自信を身に付ける。ンクラスで構成。プログラムは、議論、シミュレーション、実践演習、グループワークなど、様々な方法の組合せで行われます。開始は朝八時台、ホテル到着は早くても二一時、遅い日は二三時頃になる上、次の日の準備が必要な日もあります。参加者とは、朝食、昼食、夕食、コーヒーブレイクも一緒など、相当長い時間を過ごすため、対人コミュニケーション力や体力が必要でした。1 はじめに2 プログラム概要l海外事情 4月14~19日、英国オックスフォード大学Blavatnik School of Governmentによるプログラムに、日本人として初参加しました。国家公務員など公共組織における課長級の19か国、25名の参加者とともに、朝から晩まで、10名以上の講師による講義、討議、シミュレーション、プレゼンテーションなどを通じ、リーダーとして必要な要素を学ぶ貴重な経験を得ました。この経験を今後、公務に活用していきたいと考えています。〜 オックスフォード大学Rising Public Leaders Programme 2024 への参加報告〜31世界を変える、仲間とともに
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