人事院月報 2024年10月号 No.902
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▲ Woolley 議員のページにも後日  IntegrityWoo【Woo① 発表者が、過去の業務で葛藤を感じた経② それにどのように対応すべきか話し合う。③ その後、発表者がどのように対応したか【公的生活における誠実さ(施される少人数制のグループワークです。次の①〜③までのステップで行われます。自らの経験を話し合い、お互いの困難を共感することで前向きな気持ちになります。その際の解決策やアイディアは多様ですが、国や組織が違っても、管理職として同じような経験をしていることが分かる貴重な機会となりました。二グループに分けられ、三日間連続で実験を途中まで話す。話し、またそれに対して皆でコメント。朝のスタートにおいて少人数のクラスで※ ここでの話の内容は一切言及禁止。)】【インターネット・ガバナンス交渉】サイバー主権の国連決議案をめぐるマルチ交渉のシミュレーションであり、ロンドンの会場で行われました。行きのバス内で、自らに割り当てられた役(国、国際機関、団体、民間会社等)の事例を読み、非公式協議に臨みます。私は決議案の鍵を握る二名のロシア役のうちの一名でした。グループで交渉すること、決議案のどの文言がそれぞれの関係者の問題となるのか見極めることの重要性を実感しました。最新のサイバー主権の在り方も知識として把握できる機会でもありました。他方、バスの中ではシナリオが頭に入りにくく、馴染みない分野であったことから、非公式協議への貢献は、自分で満足いくものではなかったことは残念でした。事前に背景事情の授業はあったものの、渡英前に全体像を掴んでおいた方が良いと思います。国際協議の専門用語、進行、マナー、コーヒーブレイクでの交渉など、特段説明はありませんが、各国メンバーは慣れていました。日常業務でこのような場面は多いと述べている者もいました。私自身は、三年間赴任していた国連日本政府代表部における第五委員会での協議経験が役立ちました。英語能力だけでなく、実際に非公式を含む決議案交渉を行った経験は重要と感じました。ロンドンにて、貴族院の議員であるました。同議員は、不平等の改善のために、黒人や少数民族のコミュニティが投票など政治に関わることを促す活動の中心的存在であり、「影響力ある百人」などに度々選出されています。入口での一人一人の出迎えから始まり、ユーモアあふれる話しぶり、生い立ちや政治活動の経験や「世界は変えられる」という力強いメッセージには説得力があふれ、メンバー全員が引き込まれました。【決定シミュレーション】紛争が起こり、架空の国連機関で職員五〇名が孤立する中、対応について六名程度のグループごとに議論するシミュレーションです。紛争の悪化を伝えるニュースが流れた後、国連IT室長、国連事務次長補、lley議員との会話】lley議員との対話の機会が設けられ▲スポットライトの舞台でのスピーチ▲決議案交渉の様子掲載されました。34

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