土日は寝て過ごしてしまったりすることもあるかもしれません。中には、緊張で眠れなくなった、肩こりや腰痛がひどい、頭痛がする、食欲が減る又は増え過ぎる、下痢や便秘など、ストレスに関連する症状を経験することもあるかもしれません。環境変化に対する柔軟さは、人それぞれで、ストレスの感じ方も個人差があります。特に、不安になりやすい心配性の方や、緊張しやすい方、人からの評価を気にしてしまいやすい方は、疲れやすい傾向があります。疲れるだけでなく、「ここではやっていかれないかもしれない」という不安が強くなったり、自分もしくは他人を責める気持ちが強くなったり、非常に早い段階で「もう続けられない」と決断を出してしまうこともあります。とが過敏に気になってしまうこともあるでしょう。前述のような心身の症状が出るほどストレスが高まっているときには、「何か嫌なことがあるのではないか」と必要以上に身構えてしまい、嫌なことや気になるポイントばかりに目が行ってしまうかもし新しい環境に入ったときには、様々なこれません。前述のように、慣れるまでは三か月はかかるものです。「前の職場ではこうだったのに」「“普通”の職場は、こうなのでは?」など、自分の理想や基準が高すぎると、目の前の現実が急に良くないものに感じてしまい、不安や怒りが強まることがあります。昔から『郷に入っては郷に従え』と言いますが、まずは、「ここではこんなものなのかな〜」とか、「こういうやり方もありかもしれないね〜」とか、新しい職場の文化を体験するような気持ちで、観察してみてはいかがでしょうか。また、つらいときには抱え込まずに適切な窓口(人事や産業保健スタッフ)に相談して解決策を一緒に考えるというアクションも有効です。新しい環境に入っていくときは、誰でも緊張しますし、思った以上に仕事にエネルギーを使うので、疲れが出やすいです。そこで、いつも以上に心身の疲労回復のために、セルフケア(自分自身をねぎらい、大切にするための行動)を行いたいものです。労働者が休日に行いたいものランキングの一位は「睡眠をとる(四八・五%)」、二位は「インターネットやSNS(三三・三%)」だそうです(シチズン時計株式会社:時間意識調査 仕事で寝る時間が圧迫されている方は、もう少しゆっくり眠っていたいと思うのかもしれません。ただ、これらの過ごし方だけではなく、もう一工夫することでより良い疲労回復につながります。平日は睡眠不足状態の方が、休日に眠りすぎると、体内時計が乱れて「社会的時差ボケ」が起こり、休日明けに身体がだるくなり、日中も眠くなって気分が悪くなるということが知られています。その点からは、平日の睡眠時間をもう少し長くし、休日の睡眠は平日より二時間以上ずれ過ぎないようにするということが重要です。特に起床時間のズレに注意が必要です。平日七時に起床する方は、休日は朝九時までには起床するようにできると良いですね。次に、休日の日中に何をして過ごすか?ですが、効果的な良い「休み方」には四つ二〇一六年)。平日はメンタルヘルス・ケアにつながる心構え積極的な休養のすすめ眠りのパターンに注意休日の過ごし方05
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