人事行政報告人材局研修推進課令和六年度実務経験採用者研修の実施概要経緯一 二 令和六年度の実施内容また若年層の離職率の増加にも対応するため、民間企業等における多様な経験や専門性を有する人材の採用が増えてきています。これらの採用者が早期に職場に適応し、その能力や知見を十分に発揮して活躍するためには、採用以降の取組も不可欠です。は、民間企業からの中途採用者等を対象に、「国民全体の奉仕者」として求められる服務規律に関する知識や公務員としての倫理感のかん養を図ること等を目的として、平成一四年度にスタートしました。理」「国家公務員の服務」及び「セクシュ行政課題が高度に複雑・多様化する中、今回ご紹介する「実務経験採用者研修」当初の研修カリキュラムは、「公務員倫アル・ハラスメントの防止を考える」など、公務員の倫理を主な内容としており、講義・事例研究方式で行っていました。その後は、採用試験制度の拡充に対応した研修メニューを設けたり、中途採用された先輩職員と懇談する機会を設けたりしていた時期もありますが、参加者の声も踏まえ、適宜、カリキュラムを見直しつつ、内容の充実を図ってきました。また、新型コロナウイルス感染症の発生に対しては、感染防止対策を講じながら人数を絞り込んで実施したり、オンラインで実施したりするなどして、令和二、三年度も研修を実施しました。令和四年度には、主なカリキュラムのうち、国家公務員として必要な服務規律や倫理、基本的な国家公務員制度について、政府共通インフォメーションボードに掲載し、eラーニングで自習用教材として活用いただけるようにしました。そして、同年度後半からは、新たに、民間の経営コンサルティング会社出身で本府省での勤務経験がある外部講師による講義を集合研修として実施することとしました。具体的には、中途採用された民間出身者が抱きやすい、行政の仕事に対する違和感やその背景等について講義やディスカッション形式で掘り下げ、官民での仕事の進め方や考え方の違いについて理解を促し、行動につなげる内容となっており、現在まで続いています。令和六年度は、第一回を七月三〇日(火)に、第二回を八月二日(金)にそれぞれ西ヶ原研修合同庁舎において実施しました。令和六年一月一日(月)〜六月三〇日(日)までに経験者採用試験等により採用された方を対象として募集を行い、第一回は二二府省五一名、第二回は一九府省五〇名と、合わせて一〇〇名を超える方が参加しました。集合研修の講師は、昨年度に引き続き、官と民をまたがる越境キャリアチェンジの支援業務を行い、行政と民間の両方で勤務10
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