また、今回新たにマタニティウエアを導入し、通常の制服デザインに近いパンツとベストを組み合わせたスタイルとジャンパースカートスタイルの二種類があり、選択可能としています。さらに、こども用の制服も作成し、全国各地のイベント等で使用しており、こども達に制服を着用いただくことで、検疫所の仕事について興味を持っていただけたらと思っています。物や野菜を見ることができ、お客様とのコミュニケーションによって、ちょっとした海外旅行に行ったような気分を味わうことができ、他業種にはない魅力があります。以前は植物に付着する害虫を識別する業務を行っていたので、海外の害虫は日本では見られない種類が多く、虫を見ることが好きな私にとって植物防疫所の業務は非常に面白いと感じています。お客様が持ち込む少量の植物にも害虫が付着していることを多々見かけることから、旅客の携帯品検査は国内に病害虫が侵入することを防止するための非常に重要な業務であると感じています。[田中]海外から検疫有害動植物の侵入を防ぐため、日本を訪れる旅客が携行で輸入する植物等の検査を行っています。また、諸外国でも植物検疫を実施していることから、日本から輸出される植物等が輸出先国の検疫条件に適合するよう、検査や消毒の確認なども行っています。その他にも、新たな検疫有害動植物の侵入を早期に発見するため、空港周辺で侵入調査などを行っています。着用場面[大前]植物検疫カウンターでの検疫業務農林水産省の植物防疫官・家畜防疫官の方からはインタビュー形式で回答いただきました。《農林水産省̶植物防疫官》横浜植物防疫所成田支所大前雄介さん・田中晏奈さん(以下敬称略)業務内容[大前]海外からの旅行者が携行している植物の輸入検疫業務を担当しています。図鑑でしか見たことがないような海外の果冬服(左)と夏服(右)(写真提供:厚生労働省)マタニティウエア(夏、冬)。長袖ブラウスもある。(写真提供:厚生労働省)262024 12月号 人事院月報
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