人事院月報 2024年12月号 No.904
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制定の経緯、歴史職員からひと言《農林水産省̶家畜防疫官》動物検疫所羽田空港支所山崎藍さん・寺島直哉さん(以下敬称略)業務内容動物検疫所羽田空港支所では、海外からの家畜の伝染病の侵入を防ぐため東京国際空港(羽田)の動物検疫カウンターで旅客の時に着用しています。[田中]基本的に常時着用しています。植物防疫官の制服は、植物防疫所が発足した大正時代に制定されました(当時は職員一三名)。昭和二三年の「植物檢疫官服制」綴りには、当時ならではのチョッキ、外とう、雨衣の記載がありました。昭和六三年以降、夏服下衣を白色から紺色に、女性の官帽をベレー帽から帽子にする等いくつかの変更を経て、現在に至っています。[大前]旅客の携帯品検査では、植物検疫制度についてよくご存知ないお客様への対応をすることが多く、お客様に制度を理解していただくため、丁寧で分かりやすい説明を心がけています。制服を着用することで仕事とプライベートのメリハリをつけることができ、植物防疫所の職員として恥ずかしくない行動、言動に努めることができると感じています。[田中]空港で制服を着ていると、植物防疫に限らず様々な質問を受けます。これは制服というものが、旅客の方々とは違う、仕事や責任のある立場の顔だからです。その制服を着ている身として、常に旅客からの目があることを意識して清潔な姿を見せられるように心がけています。注目ポイント[大前]植物検疫の制度を周知するための活動として、ぴーきゅん(植物防疫所の公式マスコット)と一緒に写真を撮っていただいたお客様にSNSへの投稿を呼びかける活動を行っています。お子様の場合は官帽が格好良く見えるようで、官帽を被らせて写真を撮影してあげると大変喜んでくれます。[田中]植物検疫の検査では制服が果物の汁などで汚れてしまうこともありますが、この制服はポリエステル地で汚れが落ちやすく助かっています。人事院月報 No.904制服を着て執務する国家公務員 ~どの制服を着て働いてみたいですか~取材メモ中段:冬服下段:夏服(写真提供:農林水産省)27

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