人事院月報 2025年1月号 No.905
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ことはすばらしいことだと感じています。これを機会に、泡盛を始めとする日本のお酒を飲んでいただいて、日本のお酒にどのようなものがあるかを知っていただければと思います。現在はインバウンドや輸出促進の機運も高まっていますので、改めてその価値を見つけて、知って、広めていくということを関係するみなさんと一緒にやっていければと思っています。――インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。ります。一方で、困っている方々に有益な助言ができたり、実際にそれが成功につながって商品になって流通しているのを見ると嬉しく、やりがいを感じます。[家原]お酒に関して色々な知識や、分析ができる技術もないといけないですし、酵母など微生物がどういったときに元気になるのかといった性質も知らなければなりません。加えて、税法など法律の知識が必要なので、知らなければならないことが多方面に渡っているというのが難しいところです。また、他の公務員にはなかなかないのではないかと思うのですが、自分の鼻や舌の感覚を使って仕事をするので、文字にしにくいものを感じ取って言語化していくことや、さらにそれを助言につなげていくというのは難しいと感じます。日々鍛錬だと思っています。た内容が反映されたであろうなという新商品をお店で見かけたりするときは嬉しく感じます。――今後の目標を教えてください。[家原]鑑定官ではミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を定めていますが、やはり、相談を受けて、アドバイスをし私個人のビジョンもありまして、それは泡盛・焼酎を世界一愛されるお酒にすることです。そのために、造り手の思いがお酒に反映されるような酒造りの支援を行っていきたいです。消費者や流通の方に対しても、「こういうところがおいしい」「こういうことを考えながら飲むと楽しく飲めますよ」ということを国内外に伝えていきたいと思います。それによりみんなが泡盛・焼酎を愛する世界ができればなと思っております。[渡辺]沖縄国税事務所の主任鑑定官は平成三〇年に人事院総裁賞を頂きましたが、これまでの諸先輩方の功績を評価いただいたのだと思います。周りのいろいろな方々から期待を頂いているので、我々の定めたアクションプランに更に磨きをかけて、国税事務所の業務をもっと知ってもらえるように、さらには泡盛業界の支援になればと思います。――最後に国民の方にメッセージをお願いいたします。[渡辺]伝統的酒造りがユネスコの無形文化遺産に登録されましたが、お酒は文化の一部になっていますし、これまでの歴史で育まれた日本のお酒が世界的に認知されたf/12210704pdをご覧くださJ.Aizawal.,.7,p.,i....i:...f.i.人事院月報 No.905解明・成長・醸成―泡盛を解き明かし未来へつなぐ ~沖縄国税事務所 間税課 主任鑑定官を取材しました~インタビュー MMyamotoizatil.J.on/oknawa/Japannta.jp/about/organorganization/oknawa/sake/portanta.jp/about/htmBrewgoSoc511~520(2021)sake/shitugi/pdgovo116No※注1:仕次ぎとは、沖縄に古来から伝わる古酒育成方法です。一般的には、複数の甕に製造年の異なる泡盛を貯蔵し、貯蔵年数の⾧い古酒の一部を使用した際、貯蔵年数が近い古酒から順に補填して行われています。詳細は、https://wwwい。※注2:https://www※注3:関係論文「仕次泡盛の香味特性の評価」17

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